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出版はフォロワー数だけを見る時代じゃない。「こうして私は料理家になった」

1/26発売「元気がなくても作りたくなるレシピ 」の見本誌が届きました。
「出版したい」と思ってから3年の月日が流れたけれど、あの時は手が届かないほど遠くにあった「夢」が叶った瞬間でした。


|たとえ根拠のない自信でも…!

皆さんは、出版に対してどんなイメージを持っていますか?わたしは「一部のすごい人だけが出版できる」「難しい」というイメージがありました。

今だからわかるのですが、こう思い込んでいるうちは絶対に実現しません。どうにかして「わたしにもできるかもしれない…」とまずは小さな希望を持つことが、とても大切なことでした。それがたとえ根拠のない自信でも…!

|こうして私は料理家になった

そのキッカケになったのが、有賀薫さんと今井真実さんのトークセッション「こうして私は料理家になった」でした。

確か今井さんが「noteで約2年ほど発信を続けたら出版のご縁につながった」と仰っていたのです。当時まだnoteを始めたばかりだったわたしですが「よし!とにかく2年間がんばってみよう」と具体的なゴール設定ができたのでした。

まだ実際にお会いしたことはありませんが、今井さんの記事には「らしさ」がぎゅっと詰め込まれていて、料理のおいしさだけじゃなく今井さんのお人柄と世界観に共感する多くのファンがいらっしゃるのだと感じます。

料理だけじゃなく「言葉」でも魅せていくことがこれからの時代に求められるのかも…。だとすれば、何をどうすればいいか分からないけど、noteという場所でコツコツやるしかないじゃない!と思えたんです。

今井さんの存在は、ロールモデルとして憧れでもあり、とても心強くもありました。

|フォロワー数だけを見る時代じゃない

また、イベント後の有賀さんの記事にも進むべき方向性のヒントをたくさんいただきました。

KADOKAWAの杉浦さんは、もうフォロワーだけを見る時代ではないと、はっきりおっしゃっていました。レシピ本のない左右社から今井さんの本を出した筒井さんも、単なるレシピだけではない何かを今井さんに見ていました。

自分の芯をぶらさずに活動を続け、まっすぐにレシピと人間性を読者に届けてきた今井さんに最初の回で登場いただいたことは、非常によかったと思いました。

わたしも正直言ってフォロワーさんの数が多くありません。だからこそ「てらいなくまっすぐな姿勢」こそ大事なのではないかという有賀さんのメッセージは、強烈なインパクトと共に希望の光になりました。

|note に出会ってなかったら…

noteで発信を始めてから来月でちょうど丸2年。

もしnote に出会ってなかったら、わたしは今頃どうなっていたんだろう?と思います。
本ができているかどうかもわかりませんが、できたとしても全く違ったものになっていたかも…。

自分が伝えたい料理の方向性やメッセージを試行錯誤の末に見つけられたのも、2年間コツコツ発信し続ける中での皆さんからのスキやコメントのお陰です。
レシピだけでなくエッセイを含む形で初めての本が作れたのも、エッセイ記事への共感の声が多かったことが影響しています。

そもそも「出版したい」と思ったのも、人生に悩んでいる誰かを助けたかったからです。白血病になったわたしがこうして元気に生きていられていることの恩送りをするのが夢でした。

これまで応援してくださった皆さまに「精一杯のありがとう」を伝えられる仕上がりになりましたので、ぜひページをめくっていただけたらうれしいです。

|最後に

有賀さんや今井さんとお仕事でご一緒するのが次の目標でもあります。直接お会いして感謝の気持ちをお伝えしたいのです…。

生き方が多様化する今、具体的なロールモデルを設定することが難しくなっている気がします。そんな中、オンライン越しにでも「こんな風になりたい」と思える方がいることは、とても心強く有難いことです。

これからはわたしも、同じ悩みを持つ誰かの背中を1mmでも押せる存在として、料理だけでなく生き方そのものを伝えていける人間でありたいと思っています。

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