チャッと煮るだけでごはんがすすむ大根のピリ辛ツナ煮 #17
冬の間、大変お世話になった大根。3月になってもまだまだお店で売られていますよね。
大根の最も食べごろは11〜12月だそうですが、無農薬栽培のものだともう少し時期が遅いので2月上旬までは、何人もの農家さんが出荷している大根ラッシュです。
みずみずしい美味しさやどんな味付けにも抜群に合う便利さから2,3月になっても見かけると、何の料理に使うかを考えずについ手にとってしまいます。
そして、大根を切って料理に使ってみると毎年「あ、もうスが入ってくる時期だった」と気づくんです。「ス」とは、切ってみると大根の中がスカスカになってスポンジ状になったり、空洞になった部分をいいます。「ス」が入った大根は内部があらくなり繊維も固くなりますので、味が落ちます。
まだ空洞化はしていませんが、繊維が黄ばんでみずみずしさがなくなっていました。
この状態になると、大根おろしにしたり、千切りにして生で食べるような方法では美味しくないんです。買い物に失敗したなぁと悔やみつつ、捨ててしまうのは勿体ないのですよね。
失ったみずみずしさを補うために、大好きなツナ缶と一緒にサッと煮てみたら、むしろスの入った大根ならではのシャクシャク感がやみつきになる絶品おかずができたので、ご紹介したいと思います。(もちろん、スが入ってない大根で作っても美味しくできますので、ご安心を。)
【大根のピリ辛ツナ煮】(材料:2〜3人分)
大根(1cm厚のいちょう切り)…350g
ツナ缶…1缶(オイルありを選んでください)
醤油麹…大さじ1
鷹の爪…7〜8輪(辛いのが苦手な方は控えめに)
水…40ml
<作り方>
①鍋に、全ての材料を入れ中火にかける。
②沸騰したら、弱めの中火で7〜8分煮る。煮汁が少なめなので、全体に味が染み渡るように途中で1,2度混ぜる。
③できたても美味しいですが、冷まして一晩置くと一層味が染みて美味しくなります。お弁当のおかずにも、ビールのアテにもぴったりです。
<ポイント>
・旬のみずみずしい大根を使う場合や大根の部位によっては、水っぽくなって味がぼんやりするため、お好みで汁気を飛ばすようにプラス1〜2分煮ると良いです。
私、ツナ缶が大好きで、いろいろな料理に活用するのですが、適度な油と旨みを兼ね備えたツナ缶の威力を今回のレシピでまじまじと見せつけられた気がします。スーパーに行くと本当にいろいろな種類のツナ缶が売っているのですが、味もさまざまなのでオススメのツナ缶をこちらの記事ではご紹介しています。
三寒四温な日々ですが、もう春はすぐそこと思うと幸せな気持ちになりますね。今季最後の大根料理として、ぜひ作っていただけたら嬉しいです。
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