Dive into your music
お恥ずかしい話だが、実を言うと「もうこの人生なんて実質余生だろうな」と思っていた時期がある。それも、短期間ではなく。
別にだからといって投げやりになるなどでもなく、ただ淡々とそう思っていた。そう感じていた。
流石にその年齢で余生云々は幾ら何でもあまりに早すぎるので、こっぴどくお叱りを受けそうなものだが、当時の自分を振り返ってみると殊更不自然とも思わない。何せ、きっちり日常だけはこなしていたのだから。そこに「ありふれた日常」しかないだけで。
温度や湿度の極端な欠乏、と