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ママになった目で改めて見る、会社の取り組み・施策について

昨年度から社内で始めた、働くメンバーに寄り添った活動。D&Iの取り組みとして全ての社員の働きやすさに焦点を当てつつ、まず突破口としてママパパを対象とした施策をスタートさせました。

プロジェクトメンバーの私は現在産休中で、絶賛当事者としてこのプロジェクトの恩恵を受けています。改めてプロジェクトの想いや具体的にどんなことを行っているかを客観視できる今の目線でnoteにまとめておこうと思います。(復職した際に、目先のことに囚われて大事なことを見失ったり、成果を気にしすぎて疲弊してしまったりしないようにな、私。。!)

名付けてひまわりプロジェクト

社長直下のこのプロジェクト、集まったメンバーとまずは名付けから。ひょんな流れで思いついたのはTHEポジティブの象徴、ひまわりの花でした。
ひまわりの花言葉は調べてみると主にこの3つで
①私はあなただけを見つめる(・・・メンバー一人ひとりを想う)
②愛慕(・・・相手を愛して思い続ける)
③崇拝(・・・相手を心から敬う)

誰でも知っていて想起できるひまわりの明るいスタンダードなイメージに加え、花言葉にはあたたかみや人間くささも感じられ、いいじゃん!とこのプロジェクトを「ひまわりプロジェクト」と名付けることに決定しました。

プロジェクト発足後、産育休から復職したママパパたちから実際の声を集めることから始動。(こちらにも詳細をまとめています。↓)

休職前、休職中、復職前にどんなことで困ったか、分かりにくかったことはあったか、どうあればより良かったか、上司やチームメンバーにどうしてほしかったか、、、本当にたくさんの“種”を見つけることができました。

それらの声をもとに、会社としてできること・すぐにはできないが改善が必要なこと・部署ごとに調整してもらいたいことなどなど仕分けをし、具体的に行動に移していったものをここでいくつか紹介します。

月に1回届くお便り

まずはママパパから声の多かった、会社との距離感のキープについて。産育休が長くなればなるほど浦島太郎状態になるのは周知の事実ですが、特に弊社は半期ごとに事業部の立ち上げがあったりシステムの変更があったりと休職の長さ関係なく変化が激しめなのです。
復帰直後、知らないことだらけでなんだか置いてかれたような気持ちになったとか、別会社のようだったとか、誰も悪くないのに少し寂しい思いをしたという声がありました。

ということで、月1でホールディングス全体へ発刊される社内報に加え、個社としてのニュースが分かるようなオリジナルのお便り『ひまわり便り』を作成して郵送することに。(このお便り、pjのメンバーが毎月ささっと作ってくれていて私はノータッチ。ほんとありがたい。。動き出しが早かったのはこのメンバーのおかげ。感謝。)
社内報は紙と電子の両方で社員へ展開されているのですが、休職者へはペーパーレスの観点から紙での配布を取りやめていました。ただ、休職中はログインが面倒とか紙で届いた方が家族みんなで見れる、などの実際の声を聞いたことで紙での配布を復活させることに決定。ペーパーレスの時代ですが、紙で読む良さもやっぱりありますよね。

さて、有給休暇をつけて6月頭から早めの産休に入った私の元にも早速届いた『ひまわり便り』。
初めて受け取った時、まだ数日しか会社を離れていないのにも関わらず、見慣れたはずの会社の封筒が既になんだか懐かしい。会社から“忘れてないよ”と言ってもらえているような気分になりとても安心したのを覚えています。
月に1回のお便りは会社の変化やニュースなどをキャッチアップできるとても良いツールになっているなと既に感じます。

また、このひまわり便りには後述するランチ会の日程も記載されています。いつでも接点を持てるきっかけがあるということを、お便りを通じて月1で感じられるのも良いなぁ。
個人的には、pjメンバーが冒頭の季節と絡めた挨拶文にちょいちょい自虐ネタを挟んできてセンスを感じて失笑。(紹介できないのが悔やまれる。。)

産休前の面談

休職に入る前に行う面談を体系化しました。本人と所属長の関係性によって、面談するまでもなくいい感じの場合もあればしっかり時間を取って話をした方が良い場合と、部署やチームや個人によりけりだった事実があり産休取得の申請があった後のフローを確立させることにしました。

実際にママパパから聞いた声で、(いい話は割愛してちょっと心配だったエピソードを恥ずかしながら記載すると、)休職になるにあたっての業務の引き継ぎがやや本人任せに感じたとか、産育休を取る部下を初めて持つ上司だったからか流れを上司があまり理解していないように感じ不安になった、などというものがありました。

ということで、面談で実際にどんなことを話すか、面談実施者の手腕に偏りが出てはいけないので体系化。採用面接などとも似ていますが実施者のセンスやノリで話すのではなく、聞きたいことや面談実施者や休職に入る本人が気づかなくても実際は聞いておいた方が良いことなどを見える化させました。

実際に休職前に面談を行ってもらった私。普段から上司とは産育休の話ができていたので改まって話すことはそこまでなかったものの、やはり体系化されているということそのものが大事だなと感じました。
面談を設計した側ながら、面談がセッティングされるということ自体、そして面談時の会話の始まりなどから、「会社が知ろうとしてくれている感」や「しっかり送り出そうとしてくれている感」があり、良いなと。
復職前にも同様に面談の機会を設け、こちらも大切なコミュニケーションの場となっています。

また、これは上司や部署にとってもいいんだなとも感じます。前例があることで未来のママパパたちも心構えができますし、それに上司もまた対応ができる。時期をみて面談で引き継ぎや業務の話をしっかりすることでまた部署や組織にナレッジが溜まっていく。
実際に私も休職前に面談などで業務の棚卸しができ、属人化を防いでそもそも本当に必要な業務なのか?と整理することができたのも、休職前のフローを体系化してしっかり送り出す体制を作ってもらえたからなのではないかと感じます。

ランチ会

月に2回、復職者どおしの交流を目的にしたランチ会を実施しています。全国のママパパたちが繋がれるように、お昼休みに自宅や会議室からオンラインで接続。昼食を食べながらなんでもない話をわいわいしています。これも、実際に復職者メンバーからの声で実現させたもの。
時短勤務や時差出勤などで自部門だけのコミュニケーションになりがちで、拠点メンバーは特に人数が少なく交流が希薄なこともあり、育児の悩みや季節に応じたイベントの話、小1の壁問題など、似た境遇のメンバーどおしで話せるいい居場所を作ることができました。

ひまわりpjメンバーもファシリテーターとしてランチ会に同席していますが、妊娠が発覚してからはみんなが話している内容を私も自分ごとに置き換えて耳をダンボにして聞いていました。

もちろん産育休中のメンバーもランチ会に参加できるので、復帰前の些細な相談や、社内報やひまわり便りとはまた違う情報収集の場にもできると思います。(私はまだタイミング合わず当事者としてランチ会には参加できておらずぜひ近々で、、!) 

クラブ活動

そして、クラブ活動が発足されました。
いつだったかのランチ会で話題になった、「参加できそうなクラブがないから入部しなかった」という会話に賛同するメンバーが複数人いて、(弊社のクラブ活動についてはこちらを参照ください↓)

それなら子どもも一緒に参加できるようなママパパ向けのクラブを発足させちゃう?!と、2021年下期より始動。その名もハッピー子育てクラブ。
ランチ会で話題になったことから派生しての新クラブ設立、とてもよい流れです。ランチ会がなかったらこの部もできていなかったかもしれないと思うと、ぽろっと会話を拾える場所って本当大事。。!

実際の活動では、会社から出る部費を子どもと一緒にできる工作キットなどの材料費と夜のオンライン懇親会に充て、親と子が一緒になって楽しめる立派な交流の場となっています。
ちなみにLINEのオープンチャットのみんなのプロフィール名は自身の名前+子どもの名前に設定していて、それもほっこりです。画面越しに見る子どもたちみんなの成長、、尊い。

この夏はうちわを手作りしよう!と、木でできた手作りうちわキット(木の香りにとても癒された)とデコレーション用のシールやポスカが自宅に届き、思い思いの製作を楽しみました。
そして直近ではちょうどこの連休でも活動が予定されており、今回は『子どものおやつを紹介する会』とのこと。部費を使い切りたいという予算の問題もあり(半期ごとの活動資金なのです)、うまくお金をやりくりして子どもに喜んでもらえるもの、そしてお互いの情報交換に、というコンセプトのようです♪


ということで、今回のnoteではママになった当事者としてみる会社のD&Iの取り組みについて書いてみました。あくまでママパパ向けの施策をピックアップしているので内容に偏りがあること、ご理解ください。

目に見えて制約を抱え、逆算して準備を比較的しやすいのが出産育児まわりなだけで、病気や介護や怪我などいつ誰が制約を突然抱えることになるか分かりません。
そして、子どもを持たないという選択肢を持っているメンバーもいるので子育て施策だけに力を入れるのもまた違います。
組織として、マイノリティ向けにセーフティネットを張っておくことがもちろんマジョリティを救う策にもなるという観点で、完全完璧な状態は無いと覚悟を決めて整備を続けることがますます組織に求められます。

ひまわりpj2期目の今期、より幅広いメンバーにタッチできるような施策も順次進めており(私が産育休に入る際にあとは任せてください!と言ってくれたメンバーが本当に頼もしい。)その辺りはまたどこかで。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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