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夫が育休を取得した妻側の視点

男性育休。今年4月の法改正の影響もあってnoteやTwitter、ウェブニュースなどでもよく目にするようになりました。
かく言う我が家も、夫が育休を取得しました。3ヶ月の育休を終えた夫がひと足先に復職した今、せっかくなので妻側の目線で振り返っておこうと思い、noteにします。

・・・こんな方のためになりますように🍀
◇夫に育休を取ってほしいと思っているプレママ
◇どうしたら男性の育休取得が増えるか検討している人事の方
◇育休を取りたいなと思っているけど、実際どうなの?と思っているパパ、プレパパ

まず、大前提ですが夫が育休を取得してくれて本当に良かったです。このnoteはかなりポジティブな内容となります。夫に感謝ですし、夫の休職にあたりカバーしてくれた夫の会社のメンバーの皆さんに本当に感謝しています。
3人で過ごす時間は言わずもがなでかけがえのないものでした。これから先、子どもがさらに増える可能性もありますが3人で過ごすというこの時間はもうないと思うと、改めて貴重な時間だったなと感じます。

組織や各家庭で状況が全く異なるので何が正解かは分かりません。男性育休をただただ推進しようと言うのはまた違うと感じます。大事なのは家庭ごとに正解を探すことであり、男性の育休について想像もできない状況の人にこういったnoteなどで得られる事例をもとに想像を膨らますことからなのかなと感じます。

また、女性が産休育休を取ることは母体保護の観点でも当たり前なのに実態が把握できていないこともある意味問題なのかもしれないということに、当事者になって気づきました。
孤独感や社会からの疎外感、、、産休に入って割と早々に感じることになったわけですが、育休を取ってくれた夫とふとした会話ができたこともとてもありがたかったです。
夫と妻が育休を同時にとっていることで自然と働き方や社会人としてのありたい姿を見つめ直したり。その後のキャリア観や家庭でのキャリアのバランス等について考えることができるというのも、実はとても貴重なのかもしれません。

さて。前提はこれくらいにして、3ヶ月の生活を振り返ってみます。
私たちは里帰り出産なし、両実家の援助なしで、退院後は我が家に直接帰宅しその日から3人での新生活がスタートしました。

<夫と妻の役割分担>

母乳を与える・・・妻
(混合で育てているので)ミルクを与える・・・夫
それ以外・・・二人
こんな感じで過ごしました。

沐浴はメイン担当(洗う)、サブ担当(仕上げのお湯をかける)を日替わりで。メイン担当が保湿し着替えまで完了させ、サブ担当がその間に後片付け。当初、保湿は妻の仕事でした(夫自身が保湿不要の強靭な肌の持ち主で勝手が分からないとのこと)が、それでは何かあったときに困るとメイン担当が保湿も担うことにしました。

また、夜間の授乳をシフト制にしました。夫がミルクを与えてくれる時は私は眠り続け、逆も同様に。夜間の授乳を1回パスできるだけで、睡眠時間がお互いに確保できるため、シフト制は心からおすすめです。

胸が張ってしまって痛い、子どもがミルクを飲んでくれるかなど順応するまで個人差があるかもしれませんが、個人的にはそれ以上に親が寝不足により引き起こす様々なトラブルを避けたかったのでシフト制の導入は本当によかったです。

以前、パパの子育てレベル?のようなランク付けをTwitterで見たことがあるのですが、オムツ替えができるがレベル1、外出先でご機嫌に過ごす(食事や排泄を適宜対応して)がMAXレベル5だとして、夫は完全にレベル5です。母乳を与える以外で夫にできないことは無く、実際に産後私が1日不在にしたことも何度かあります。

手伝うでは無く、一緒に子育てをしている感覚。育休を取得したことで、なんのために休んでいるのだと意識が強まるのか?とにかく妻と夫で協力しながら一緒に子育ての経験値を上げてこれたことがとても嬉しいです。

<夫と妻の関係性>

元々、“育む”というスタンスで結婚してから二人で過ごしてきて、子どもが産まれてからも変わらず大切にしています。育休によって普段とは違った時間軸でじっくりと子どもに向き合う時間が取れたことは、夫婦の関係性もよりよくなったように思います。
手探りの子育てスタートでしたが、お互いに向上心があるタイプなので(笑)、娘のためによりよく、それでいてより効率的に生産性高く、と求めながら必要に応じて相手に伝えながらやってこれました。

もし夫が育休を取っていなかったら、夫が私に聞くのがデフォルトという感じになっていたかもしれません。私も初めての子育てで特に正解を知っているわけではないのに責任が妻に重めにあるような感じになって、関係性もどうなっていたか分からないなと想像していました。

夫婦で会話の時間が持てること、ふとしたその瞬間に相談できる・そして解決を一緒に喜べる対象がいること、、、とても大切なことなのだなと感じます。

<肝心の子どもの様子>

さて。子どもの様子はと言うと、ありがたいことに非常に健やかに大きなトラブルなくここまで成長してくれています。日常的に、ママじゃないと泣き止まないと言うようなことが一切なく、夫と私と平等に関わりを持てています。

夫と泣き止ませ方などの成功体験を同時に経験してきたことで、「できる」、「伝わっていると手に取るように分かる」と言ういいサイクルがまわり、より積極的に関われると言う流れが確立されたように感じます。

これは子どもの特性もあると思いますが、基本的に寝かしつけの必要なくセルフねんねで入眠できている娘。夫とともに子どもの様子をじっくり観察しながら適切な対応を都度心がけたことで、娘にとって良いリズムができつつあるのかなと感じます。

<困ったこと、デメリットなど>

せっかくなので、いいことばかりじゃなく夫が育休を取得したことで逆に困ったことやデメリットがあったかどうか、考えてみます。
今、リアルに1分くらい手を止めて考えてみたのですが、、、ないですね。それくらい、夫が育休を取得しなかったことをもう想像できない大切な時間だったのだなと改めて。

あ、強いて挙げるとするなら、収入面でしょうか。妻と夫と、収入がどちらもない瞬間が1〜2ヶ月発生する(育休手当が実際に出たのは産後3ヶ月以上あとでした)ので、予め備えておく必要がありますね。
子どものための出費で、ベビーカーやベビーキャリアなどはそこそこの値段がかかるので、それも加味してやりくりする必要があります。

仮に夫が育休を取得していなかったら、当たり前ですが収入も普段と変わらずなので、妻側の収入減だけで対応できることを考えるとこれは一つデメリットとして挙げられるかなと。
とはいえ本当に誤差の範囲だと個人的には思うので、長い目でみたときのこのほんの数ヶ月の尊い時間は育休で経験できるプライスレスなものになると感じます。


と言うことで、今日は夫の育休取得を振り返ってnoteにしてみました。
夫が復職した後、ワンオペになることがやや恐怖でしたが、それはそれで順応して対処できている私。間違いなく人生の中でなかなかのインパクトが残る夫婦同時の育休取得となりました。

夫の育休取得が選択肢としてもっと主流になり、取る取らないの判断が個人の価値観によって決めていける風潮になりますように。
どなたかの参考になったら幸いです。

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