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ひとりになるのが怖くて、私は動き続けている

今朝目が覚めて、ベッドの中でTwitterをチェック。

数年前まで「ツイ廃」なんてバカバカしいと思っていたのに、今では自分がすっかり中毒になっている。

今朝もやっぱり寝起き一番にTwitterを開き、自分のフォロワー数をチェックしてしまった。

「やっぱりな」

昨日からフォロワーが2人減っている。

昨夜はダンスレッスンがあったのでダンス動画を上げた。最近私をフォローしてくれた人はマンガが読めるアカウントだと思ってフォローした人が多いだろうから、急にその作者が踊ってる動画を見せられて「?」と思ったんだろう。

まあきっとそう思われるだろうなというのはわかっていて、でも私はマンガだけを描いている人ではないし、私の持っている色んな面をいいと思ってくれる人とだけ繋がっていければいいかなと思って、昨夜はダンス動画を上げたのだった。

はずなんだけど、なんだろう、ふと。なんで私この動画上げたんだろうなあ?なんで自分の踊りを見せたかったんだろう?ともう一度自分に問い質している自分がいた。

***

先日、コルクスタジオというマンガ家チームの会話をオンラインで聴いていた。「良いマンガ家とはなにか?」という哲学対話のワークショップを聴講させてもらっていたのだけど、その中でギクリとさせられる言葉があった。

「承認欲求で描いてるマンガ家はダメ」

そんな話があった。

もちろん、誰にでも多少の承認欲求はあるだろうけど、それだけじゃダメだよね、という話だった。

私は色々な表現をやっている。ダンス、演劇、文章、マンガ。自分が何をしていいかわからない時期も長くあったんだけれど、とにかく、「表現者でありたい」とだけは思い続けてきた。

全部好きだし楽しい。

でも、時おり急に、自分が「表現」している理由を考えて、苦しくなってしまうことがある。

私の表現って、「私をわかって」じゃないのだろうか?

表現ってそういうものな気もするし、そうじゃない気もする。

ここ数年ずっと恋愛が上手くできなくて、それをネタにしてみたりもするんだけど、もしも私に素敵な相手がいて私のことをわかってくれている!と感じられていたら、私は何も表現しなくなるんじゃないだろうか、そんなことを考えたりする。あー、気持ち悪い。わかっています。これすごく間違った考え。パートナーがいたって「自分を100%わかってもらう」なんて無理。そもそもそんな気持ちで近づかれたら怖い。それに、自分をわかって欲しければまず相手をわかろうとすることが大事なはずなのに、どうも私は自分勝手なところがある。

承認欲求ってなんだろう?と考えたときに、「自分を認めてもらいたい」という欲求だろうと思うんだけど、「自分の”何を”認めてもらいたいか」は色々なパターンがあるんじゃないかと思った。

よくあるのは「自分はすごいと認められたい」というやつ。

でも私は、これにはあまり当てはまらない気がしてる。

別にすごいって思われたいわけじゃない。昔はあったかもしれないけど、今はほとんどない。

じゃあ私は何を認めてもらいたいの?


私は、私であることを認めてもらいたい。

ああ、なんかカッコ良くてよくある言葉になってしまった。


私は、アホでダメな自分を受け入れてもらいたい。

踊ってなくてもマンガ描いてなくても。

それなのにこうやってまた文章にして表現している自分にちょっと笑ってしまう。


***

私の生活はとにかく忙しい。後からスケジュール帳を見返して「よくこんなことしてたな」と思うことがよくある。

先日も、時間ができたから「よし、いっちょマンガコンクールに応募してみよう」と初めて4ページマンガに取り組んで色もフルカラーで塗ってみた。

仕事から帰ったらマンガを描く。それで充実感と心地よい疲労感で眠る。朝起きたら、また仕事に行く。

こうしていれば、考える時間がない。
自分が一番考えたくないことを。

なぜだか今朝それに気付いてしまったんだ。

私が一番考えたくないこと。それは、「あ、私ひとりだ。寂しい」ということだった。

寂しさを感じないように私は動き続けている。
アホでダメな自分を、誰にも見せないようにしている、そのせいで感じている寂しさを。

私は本当はすごく嫉妬するし、寂しがり屋だし、自己中だ。それを、こうやって文章という作品にすることでしか伝えられない。(自分で気づかないうちに伝わっていることはあるだろうけどね)

寂しさを埋めるためにマンガを描くなんて、マンガに失礼だなあ。

自分の見たくないものを見ないために忙しくすることは、あるフェーズにおいては必要だと思う。でも私は、そろそろ向き合った方がいい気がしてる。だから今朝唐突にそんなことを考えついたんだろう。

誰もいない南の島にでも行って、思いっきり孤独を味わいたい。きっとすごく寂しいだろうけど、そこから新しい何かが始まる気がしてる。




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