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【コラム】褐色カナダハーフの娘の肌の色への肯定感を持たせる〜母の密かなミッション〜


娘3歳11ヶ月の頃、自分と私の手を並べて「Makiちゃんの手、黒い。嫌や。ママの手になりたい」と言った時、心痛くて悲しいと同時にとうとうこの時が来たなぁと思った。

とっさに「ママは大好きやわ〜。ママの色もMakiちゃんの色もどっちも好きやわ〜」と言って手をスリスリして手にチューをした。

娘は怪訝そうにしながらも嬉しそうで、それまで見たことない複雑な表情をした。まだ3歳でこんな複雑な表情をするのかと、心がキューっと苦しくなった。

それから私の密かなるミッション「娘の肌色に自信を持たせる」活動が始まって、1年半が経つ。今は嫌いではなくなったらしいけど、ママの色の方がいい、らしい。

最近は初対面の人には「みて、Makiちゃんは黒いねん。イングリッシュ話せるねん」と自己紹介する。(この自己紹介がどんな心理を表すのか私は結構気になっているが今はそっとしている・・・)

私の目指すところは、自分の外見やルーツへの肯定感と自信を持ってもらうこと。

それは彼女のもう一つのルーツであるカナダのトロントで育つハーフの子の多くが持ち合わせてるもの。

もっと言うと、自分の肌色も髪色も目や鼻や頭の造形も背の高さも「色々な種類の美しさの中の一つの美しさである」と自覚が持てるようになれたらと思う。

この画像の色鉛筆のように、どの色がよくて悪いがないのと一緒で肌色も良い悪い優劣はないのである。

トロントのように、あれだけ多種多様な民族がバランスよくいる都市で育つと、色々な人種のそれぞれに美しさがあることを見ながら育つ。

「違い」はそこら中にあることで、当たり前で、優劣ではないことも見て育つ。これは大きい。

そして、周りには自分に似た可愛い、かっこいいロールモデルになる人がたくさんいる。小さい頃から、私もそんな人になりたいと思い、そこに向かうことができる。

一方日本では、そう行ったロールモデルが極めて少ないため、自分の肌の色の美しさが何かがわからず育つことが多い。何より、日本で可愛い/かっこいいとされる人たちは、そもそも自分とは肌の色や顔の造形が違うのである。自分は最初から枠の外にいるようなものである。

この環境で育つことで、自分の外見への自信を持つことへの影響は大きな違いがあると想像にたやすい。特にみんなと足並みを揃えることがよしとされる価値観で育つと、みんなと違うことを肯定的に捉えにくいのかもしれない。

(トロントって、どれくらい多民族なん?という方はぜひGoolge画像検索で「toronto multicultural city」と検索すると見れますので是非)

そこで、私がこの1年半取り組んでいることは、トロントの多人種な子供の動画見せて、日本以外の世界にはいろんな人間がいるんやで〜と教えたり、自分と同じ肌色のカナダ人の同年代の子供と一緒に遊んだり、娘が好きなプリキュアにいる褐色の肌のキャラクターにある意味でのロールモデルにしたり、娘の興味の範囲で色々と密かに取り組んでる。

今、話題のアメリカ副大統領のカマラさんもバッチリ娘と同じカリブとインドのルーツやからそのうち一緒やね〜と話しようと思う。

そしてつい最近、娘の肌の色に近い人形を探すも今は発売されていないので、30年以上前にタカラから発売されていた褐色のエリーちゃん人形を手に入れた。(エリーちゃんはジェニーちゃんのお友達として発売された人形)

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これは黒人のカナダ人友人から教えてもらったことで、彼女は自分の子供に、小さい頃から人形は全て黒人のものを買っているそう。白人の人形で遊んでいたら、その人形が可愛い、と思うと。なんで自分と同じ見た目の人形を使わないの?という道理らしい。なるほど、と感銘を受けて、私も娘の肌色に近い人形を家に置くことにした。

次のステップは、トロントのキッズ向けのサマープログラムでカナダ人と一緒に学校生活を送ること。百聞は一見にしかず。とにかく行って体験してもらう。それが色んなことを丸くいかせる気がする。本当はこの夏にしようと思ったけど、コロナで流れてしまったので延期になってしまった。この先は、それまで、そっとしておく。母の密かなミッションが気づかれないように・・

ここまで書いておいてなんなんですけど、私はハーフと日本では便宜上書いてますが、彼女の混血具合からしてハーフではなくてミックスなのですが、日本語でミックスというと不快感を感じる人もいると聞いたのであえてハーフと書いています。この辺りのことはまた別の機会に。

#ハーフ子育て #国際結婚 #挑戦している君へ


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