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遺書No.727 小さなコイのメロディ。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

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2006.7.4
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872 名前:[] 投稿日:2006/04/15(土) 03:56:29.04 ID:xWcrRfGh0
今日、朝からスロット打ちにいくんだけど勝つためには何打てばいい?

875 名前:[] 投稿日:2006/04/15(土) 03:56:55.14 ID:YIMkx5ju0
>>872
財布に釘

・・・真理な。




こんばんわ、みーくんです。




本日はお日柄もよく、
ポカポカ陽気の一日となりましたので、
そんな夕焼けに良く似合う、
小さなコイのメロディーをお話しようと思う。


あれは確か5年前の3月。

大学の卒業式を終えた帰り道。
何となく感慨深いモノもそれなりに感じつつ、
帰る為のバスを待ってたのよね。

そんな時です。

ふとバス停で空を見上げたら、
綺麗な夕焼け空に魚の形をした雲が浮いていた訳ですよ。
思わず俺は声に出して、

「お~、金魚。」(゚ロ゚屮)屮




と呟いてしまい、
慌てて周りを見回したら、
綺麗な女の人と目が合ってしまったのです。

当然俺は心の中で、


うはっ!やべぇ!聞かれた!
超ハズカシィ!! ━━━━Σ(〃▽〃 )━━━━!!

とか思って動揺したんですけど、
何とか平静を装いつつね、
その場を離れようとしたんですよ。

そしたらね?

その綺麗な女の人が、
バカにするよな素振りは微塵も見せずに、
むしろクスっと微笑みながら、



「金魚じゃなくて、あれタイヤキですよ♪」




って笑顔で返してくれたんです。



う、嬉しかったよ、
いや、惚れてまうがな!!!!!





・・・その時こそ思わなかったけど、

あの状況でその一言が言えるって、素敵よね。
あらかじめ知っていたなら、本気で惚れてまう。

もしもあの時の女性と、
奇跡的に再会できたとしたら、
俺は言いたいよ。



アレは金魚でもタイヤキでもなく、
コイでした、と。



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2022.7.12
毎日遺書を書き始めた当時727日目の投稿内容。
懐かしい小さな恋の物語。


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過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。