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遺書No.637 鈴木一郎少年の野望。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

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2006.4.3
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早いもので今年も既に4分の1が終わった。
気が付けば夕方5時を回ってるが、
日が伸びて外がなんと明るい事か。
これからは気温もどんどん暖かくなっていく事でしょう。
出来れば俺の心も懐もね、
こんな風に明るく暖かくなって欲しいものです。


こんばんわ、みーくんです。


WBCでのイチローの発言が色々と反響を呼んだ。
別にそれはグラウンドの中だけではない。

マスコミにも温和で紳士的で、
模範的な優等生ぶりが定着していたイチローのイメージ。

確かにWBC開催期間中における彼の発言は、
それまでのTVの露出で見知られた彼からすると、
少し意外な印象を受ける人が多いのも事実だろう。

だが、彼は本当に変わったのか?

そこで小学校6年の時に書いた、
彼の作文を発見したので掲載しよう。

無断転載についてはネットで公開されているモノという事で、ご勘弁ね。

(以下原文掲載)

僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。
そのためには、中学、高校と全国大会にでて活躍しなければなりません。活躍できるようになるためには練習が必要です。僕は3才の時から練習を始めています。3才から7才までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは、365日中360日は、激しい練習をしています。だから1週間中で友達と遊べる時間は5~6時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います。
そして中学、高校と活躍して高校を卒業してからプロ野球選手になれると思います。そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西部ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は、1億円以上が目標です。
僕が自信のあるのが投手か打撃です。去年の夏、僕たちは全国大会にいきました。そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバーワン選手と確信でき、打撃では県大会4試合のうちホームランを3本打ちました。そして、全体を通した打率は、5割8分3厘でした。このように自分でも納得のいく成績でした。そして僕たちは1年間負け知らずで野球ができました。
だから、この調子でこれからも頑張ります。そして、僕が一流選手になって試合に出られるようになったら、お世話になった人に招待状を配って応援してもらうのも夢の一つです。
とにかく一番大きな夢はプロ野球選手になることです。


・・・どうよ?

プロ野球選手になるという明確な目標を持ち、
その為には何が必要かを理解し、
それを実行している。

世間で簡単に使われている『夢』なんて、
そんな甘っちょろいものではない。

これはもはや野望だ。


それを実現する為に、
「友達と遊ぶ」とか「ゲームする」とか、
子供に、いや大人にとっても魅力的な、
誘惑に打ち勝って努力をしている。

イチローにとってこれだけの犠牲を払う価値が
野球にはあるのだ。
それほど野球が好きなのだ。

その大好きな野球を最高の場で、
最高の仲間たちと、
最高の敵を相手にできる。

これ以上の幸福、
そして興奮があるだろうか。


・・・つまり、
彼は何にも変わってはいなかった。


そしてイチローは、
その幸福と興奮を味わう権利を、
努力して努力してようやく勝ち得た、
っていう訳だ。

その努力に裏打ちされたのが彼の言動だったんだね。

それだけ大きな夢舞台だったんだ。
周りがゲームだ何と遊びふけった幼少期から、
ずっと心の中に変わらぬ夢を持ち続け、
その夢の実現の為に惜しまない努力と時間とを、費やしてきたんだ。
ずっと心に持ち続けた想いだったんだ。

そして辿り着いた夢の舞台。

彼にとってはずっとずっと追い求め続けた、
プロ野球選手としての晴れ舞台。

本当に夢の時間だったんだ。

その彼の想いを考えれば、
何も不思議な発言や意外と思える発言などはない。

彼には、言うだけの権利があるんだ。

イチローかっちょええょ。


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2022.3.30
毎日遺書を書き始めた当時637日目の投稿内容。
そのイチロー氏の発言というのを覚えてない。
けどまぁ、たぶん韓国戦の後とかに、過激な発言とか周りというからメディアが騒ぎ立てたんだろね。
ホントに彼はプロフェッショナルでカッコいい。


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。