見出し画像

R.O.Nさん《後編》

ろんさんの取材記事いよいよ後編です。
ろんさんの憧れやYouTubeをはじめられたこと、
同じような悩みを持つ人をサポートされていること等伺いました。

※中編はこちら

それではいきましょう!


~芸能人やモデルさんなど、憧れてる人はおられますか?

ろんさん TikTokで見たんですが、Jorge Chacón(ホルヘ・チャコン)さんという人ですね。
すごい綺麗な人で性別は男性なんですが、例えば腕に少し毛が生えていたり、自分の性を受け入れたまま素敵な服やスタイルをたくさん表現されています。偽ってないっていうか、自分自身のまま綺麗でかわいくて楽しんでる姿が最強だなって思います。

~ほんとですね!めちゃくちゃ綺麗!

ろんさん あとはギュテくんが好きですね。YouTubeもやられてます。メイク真似したりとかしたんですけど上手すぎます!
あの人も男性ですが、自分のやりたいスタイルやメイクを思いっきり楽しんでいて好きです。

~ギュテさん私も好きです。メイク上手すぎて震えます!

ろんさん あの人も自分の欠点を隠そうじゃなくて、よく見せる工夫をされていますよね。芸術的だと思います。まつ毛を細かくアイライナーで描いたり、眉毛を1本1本描いたりと、すごすぎて真似できません!

~ご自身のYouTubeもされていました。こちらはなんでやろうと思われたんですか?

ろんさん 友達が誘ってくれたからです。その友達は元々ライブ配信をやってた地元の友達なんです。
その友達が「YouTubeやってみない?」って言ってもらって一緒にやることになりました。男の子の地元の友達に今こういう格好していてって話したのはそれが初めてだったと思います。
YouTubeをやるにあたってどんなことをしていくか決めました。その子はバンドが好きやったからバンドやりたい。僕はこういう感じやから、ジェンダーレスを押していくことになりました。
結局その子が引っ越してしまってストップしている状況ですね。やりたいとは思ってるんですが。。
でもYouTubeを始めてから、地元の繋がってなかった子とかがたくさんフォローしてくれて。それもあって地元の人たちにTwitterのアカウントもだいぶ割れてて、同級生もみんな知ってるし、なんなら中学校の先生も知ってます(笑)
RonさんのYouTube

~中学校の先生まで!?すごい状況ですね。地元の有名人だ!

ろんさん 広まったときは、正直やらんかったらよかったと思ったこともありました。でもせっかく背中を押してくれたんで、自分のやりたいことをクローズにするのはやめようと思ってます。もう会った友達みんなに「動画見てや!」って言うくらいオープンでした。

~例えば女装の人とか性的マイノリティを抱えていてカミングアウトをするしないって人は、周りの人に対して気持ちを自分の中に隠してることがよくありますよね。ろんさんはそういうことがなくて、かなりオープンなんですね。

ろんさん 我々みたいな人間に対して、腫れ物に触らないようにするみたいな接し方をされるのが1番きついと思うんです。
だったらありのままの自分でいた方が、向こうも接しやすいと思っていて。久しぶりに会った友達にはやっぱりびっくりされることが多いです。

~ろんさんの全身撮る写真が特に素敵だと思いました。撮り方のコツとかあったりしますか?

ろんさん 顔とか上半身だけ撮る自撮りのこだわりは正直あまりないです。パッと撮っていいのをアップしてます。
全身取るときは姿見で撮るんですけど、ポージングは調べたりネットで色々見たりとかして真似してます。あとカメラの角度めっちゃ気にしますね。iPhoneに角度を変えれる機能があるんですよ。普通下から取るとどうしても足が短く映ってしまうので。それを使って角度を起こして撮ってますね。

~ありがとうございます!ろんさんや私みたいに、自分らしい姿で生活したり、お化粧をする男性も少しずつ増えてるなと感じてます。ざっくりの質問で申し訳ないですが、これからどんな社会になっていってほしいなと思いますか?

ろんさん みんなが自分のしたいことや、なりたい自分を表現できる社会が1番いいなと思います。偏見もなくしていきたいですよね。
僕自身は本当に友達に助けられました。それもあって、同じように性的マイノリティとかで困ってる人が、友達とかTwitterとかでいたら絶対声かけるし手伝いたいと思ってます。
実際そんな相談を受けて、会いに行くことも多いです。兵庫行ったり、名古屋行ったり、東京まで行ったり。お話したいって言われたら行きますし、電話したり、DMでやり取りしたり積極的にやってます。

~実際に行動してるのはすごいですね!!相談乗りに直接行かれるんですね!

ろんさん 僕フットワークの軽さには自信があるんですよ。「しんどい思いを抱えてて辛い」みたいな人がおったら、体験談として僕がやってきたことを話たり。メイクの相談があれば、僕が使ってるものを出してきて写真撮ったり順番説明したりとかしましたね。

あと、少しずつ世の中が変わってるなって話なんですが、ちょっと偏見もあるかもしれませんが、一番オブラートに包まずにはっきりものを言う人って多分ヤンキーの兄ちゃんやと思うんですよ。パッと見たことをそのまま言ってまうみたい感じで。
例えば1,2年前は、僕が中性的だったり女性寄りな格好をしていたら、「なんやあれ?女みたいな格好しとる」みたいに言われるようなことが多かったんです。今もあるにはあるんですけど。でも今って、「ああ、あいつはそういう感じの子なんやな」みたいに言われるような事が増えてきた印象です。

~確かに少しずつ当たり前になってきているのかもしれませんね。どうしても上の世代とかおじさん、おじいさんなんかは固い事が多いすけど。

ろんさん そうですね。上の世代は確かに!
僕も老人ホームに行ったときなんか、格好を怒られたりしました。「かわいいでしょ?今流行ってるんですよ」なんて返しましたけど。少しずつですね。

~お話ありがとうございました。
ろんさんのこれまでのこと、自分らしく前向きに生きられるようになったことをたくさんお伺いしました。あるある!私もだ!って思うことがたくさんありました。

最後までお読みいただきありがとうございました
(^^)

1番好きな写真を教えてもらいました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?