【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる34】バレンタインデーにはチョコをあげますが、その翌日も何かをあげる風習があるという。それはなに？
バレンタイン・デー。
2月になると、色とりどりの高級チョコレートが商業施設にずらりと並ぶ。デパートはもちろんイオンモールみたいなショッピングモールや駅ビル、コンビニなんかにも特設コーナーが設置され、恋人に渡すチョコだけでなく、自分が食べたいもの、映えるもの・・・誰もがちょっと欲しくなってしまう楽しげで賑やかなチョコ売り場を周るのは好きだ。
私は女子なので、比較的小さな頃から「バレンタインといえば好きな子にチョコレートを渡し、告白をする」という文化のことは知っていたと思う。少女マンガやアニメでは必ずといっていいほど「バレンタイン回」が存在していたし、当時の私も張り切って手作りチョコを作り、好きな人にあげるのは難しかったが、友達同士で交換したりしていた。ちょうど「友チョコ」ブームが始まった時期だったと思う。
ちなみに、今では私もサラリーマンだが、職場で手作りチョコを配るといったことは一度もしたことはない（配りたい人は配ったらOKな雰囲気）。それをやっていいのは、クッキーがハート型のジャムやアイシング、アラザンか何かで飾られているような・・・見た目から楽しめて、かつ素材にもこだわってて味も抜群に美味しい物が作れる自信と技量のある人だけだと思う（さらに、それが嫌味でも誰かの負担にもならずにステータスにできるくらいの器用さも持ち合わせている人）。
私は旅行のおみやげなどでも「数が足りるだろうか」「オフィスで食べにくくないだろうか」「美味しいだろうか」と、色んなことを考えてしまって選ぶのに時間がかかるタイプだ。個人的にバレンタインは、それにかこつけて「みんなで美味しいチョコを分け合う日」でいいと思っているので、便乗したければブラックサンダーの大袋でも買って配ればよいのだろうけど・・・シャイなので、そういうことをさらっとできる人に憧れたりはします。
そもそもバレンタインとは
さて、そうした日本的なバレンタインしか知らない私なので、正式な記録を見てみようと思う。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
当時、ローマでは、2月14日は女神・ユーノーの祝日だった。ユーノーはすべての神々の女王であり、家庭と結婚の神でもある。翌2月15日は、豊年を祈願する（清めの祭りでもある）ルペルカリア祭の始まる日であった。当時若い男たちと女たちは生活が別だった。祭りの前日、女たちは紙に名前を書いた札を桶の中に入れることになっていた。翌日、男たちは桶から札を1枚ひいた。ひいた男と札の名の女は、祭りの間パートナーとして一緒にいることと定められていた。そして多くのパートナーたちはそのまま恋に落ち、そして結婚した。
ローマ帝国皇帝・クラウディウス2世は、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で、兵士たちの婚姻を禁止したと言われている。キリスト教の司祭だったウァレンティヌス（バレンタイン）は、婚姻を禁止されて嘆き悲しむ兵士たちを憐れみ、彼らのために内緒で結婚式を行っていた
やがてその噂が皇帝の耳に入り、怒った皇帝は二度とそのような行為をしないようウァレンティヌスに命令した。しかし、ウァレンティヌスは毅然として皇帝の命令に屈しなかったため、最終的に彼は処刑されたとされる。彼の処刑の日は、ユーノーの祭日であり、ルペルカリア祭の前日である2月14日があえて選ばれた。
なるほど、ローマ時代の兵士たちのために結婚の儀式をしてくれていたのが「バレンタイン」さんだったのですね。2月14日はルペルカリア祭の前日になぞらえて設定されたと。ちなみに祭り当日は2月15日であったことから、今回のお題は「前夜祭で出会い、恋人となった人たちの贈り物」を考えれば良い、ということになります。うーむ・・・
チョコ以外にあげたいもの
家庭と結婚の神で盛り上がるルペルカリア祭。
「結婚した後」というのが肝なのかもしれませんね。この記事にはどっちがどっちに贈るというのは書かれていないけれど、これから長い人生のパートナーとなる相手を思う贈り物であってほしい。
https://www.hibiyakadan.com/lifestyle/z_0014/
この記事によると、「結婚1周年」は「紙婚式」というそうです。
例結婚1年目は「紙婚式」と言い、アルバムや手帳などの紙製品を贈ることが習わしです。2年目は「藁婚式」や「綿婚式」と呼ばれています。質素倹約をして贅沢をしないように、木綿製品を贈ることが風習です。結婚後、年数を重ねれば重ねるほど、結婚記念日の贈り物も豪華になります。
出典：金婚式・銀婚式は何年目？結婚記念日の数え方と結婚記念日一覧
初年度が「紙」で、2年目は「藁や綿」。では、結婚一日目は・・・種とか？紙や綿は植物性のものだから、植物の種！植えるもよし、食べるもよしの万能選手、ヒマワリやカボチャの種なんか良さそうですね。チョコレートとの相性も良さそう。花の種だったとしたら、それはそれでロマンティックで良いですね！10年後には立派な木になってたりするかもしれません。
バレンタインの翌日は、「植物の種」を贈り合いましょう。
これ、普通に流行らせられるアイデアなんじゃ・・・？
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