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#16 嫌じゃなくなったこと。

風の丘ガーデンでの研修16日目。
今日は初仕事の庭の手入れ(雑草抜き)を行った。

雑草抜きと聞いて、テンションが上がる人はいるだろうか?
否、私は上がらない人間だ。

雑草抜き=面倒

親父に指示されて炎天下の中、庭の雑草を抜く羽目になったときは「なぜもっと早く遊びに行かなかなったんだ…」と子供ながらに己の行動を悔いたものである。

暑いし、蒸れるし、虫も多い。

熱中症、汗疹、虫刺され。
たまに草負けなんかもする。

こんな精神状態で草抜きをすることに全く自信が持てない中、風の丘ガーデンの庭へ足を伸ばした。

花を見てる分には心が癒されるので良いのである。
問題は花の周りに蔓延っている雑草である。
作業中に聞いたのだが、「つくし」が成長すると雑草になるそうだ(※写真参照)。
昔、花より団子という作品にて牧野つくしというヒロインがいたのだが、雑草魂見せたらぁ!!的な発言を良くしていた記憶がある。現実のつくしは実際に雑草に化けるのである。魂を見せるに留まらず、姿形まで変えてしまうのだから末恐ろしい。


また新しい知識が身に付いたことを喜びつつ、ひたすらに雑草を抜いていく。
一つ気づいたことがあるとすれば、子供の頃に比べてあまり苦を感じなかったことである。
雑草一つ一つの種類を確認する余裕はなかったが、こいつらも生きてるんだよなぁとか考えながら無心で根っこを引きちぎると、平気で1時間とか経ってたりするのである。
たまに現れる根っこが絡まって中々抜けない強敵を倒した時は、絶妙に達成感を感じられたりして楽しい。

翌日、鏡で自分の顔を見た。
日に焼けている。そして、草を触った手で目を触ったことにより、ものもらいになって右目が腫れていた。

うーん、雑草抜きはやはり好きになれないかもなあ…笑

だけど、しんどかったり、嫌だったことがそうでも無いかもと感じられることも、些細な喜びだったりする。



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