ママ女医がフリーランスになる際の注意点①
40代の女医なつ🌱です。
こんにちは。
現在大学医局退職後にフリーランスでゆるゆる生きています。
先日、ワーママ女医常勤退職してフリーになった後の変遷の記事を書きました。
この記事の中でも、フリーランスのデメリットを少し書きましたが、メリットデメリットある中で、私がフリーランスする上で気をつけていることを今回書いてみます。
ワーママリスクを正直に話しておくこと
小さい子供を持つ働く親は、子供が傷病時や学級閉鎖など仕事を急に休むリスクが高いですね。近くに頼りになる実母など家族がいるか、在宅ワーク可能な業種の配偶者がいるか、病児保育できる園が近くにあるか、人それぞれ条件が違いますが、雇用側にとって「持たざるワーママ」ほど急に休むリスクは高くなります。
私は、夫が医者で残業オンコール当直ありで、頼れる配偶者もいない、実家の親は後期高齢者で頼るのがむしろ怖い、そして義理の実家は遠方という、「持たざるワーママ」です。
持たざる者の記事はこちら。
常勤をやめて非常勤生活に移行した直後は、まだ幼児の子供がいましたので、発熱は日常茶飯事でした。なので、最初の面談契約の時に、子が幼児なので発熱することが多く、その際は来れないこともあります。と正直にお話ししていました。
それで契約を断られても、あちらの経営判断なのでしょうがないです。こちらとしても持たざる母親として、その条件を了承していただけないと契約はできません。
正直に話しておくと最低限のリスク管理(というか、心の準備)をあちらもしてくれるので、その後、本当に急遽休む時が出ても話がスムーズです。
（もちろんできるだけ休まない努力はします。）
私は、初対面で面談の時に結構しつこいくらい話をしておきました。特に、常勤の先生が少ない職場は何回も「私で良いですか？」と聞きました。運が良かっただけだと思いますが、今のところ、それを理由に断られたことはありません。自分としても意外でした。
自分を安く売らない
「持たざるワーママ」としてリスクがあると、どうしても勤務先に申し訳ない、こんなの雇ってくれてありがとう、と自分の価値が低いように思ってしまいます。
しかし、有給休暇もない非常勤は、1日しっかり働いたらその対価はきちんといただくべきだと思います。それに、子供のことで迷惑をかけなかった日の、1日しっかり働いた医師としての価値は、自分はそこそこあると自負しています。
最近非常勤でも有給休暇ちゃんと付けてくれる職場もありますね。なんか時代の流れでびっくり。初めてもらった時「こんな良いものもらって良いんですか？」って言っちゃった。笑われた。本当は非常勤も、有給制度つけないといけないんだってね。本当は、、、。
なので、私は、非常勤の給与額は自分が納得できる非常勤の相場をもらうようにしています。
病院経営側は、安く人を雇える方が良いに決まってます。でも被雇用者側は、できるだけ正当額、いや多くもらいたいです。これは最初の契約時が肝心です。契約後に変更するのは、気持ち的にも説得するのも大変だと思います。
「ワーママリスクを説明しながら、希望の給与をいただく交渉をする。」
人によってはかなりストレスがかかるかと思いますので、交渉に自信がない人は転職エージェントを通した方が良いですね。
女医さんのコンサルをしていると、この給与は低いと思いますか？とよく聞かれるんですが、場所や科、病院・クリニック、そこでの仕事内容ににより、医師といっても給与はかなり違うので、その給与が低いかどうかは、私には正直わかりません。
相場というのは何でも常に情報を追っていないとわかりません。いろんな病院の非常勤の日給を同期に聞いたり、求人サイトに登録しておいて自分の勤務できる範囲の地域の病院、自分の科の求人の給与相場に目を通したりしておいた方が良いです。人に非常勤給与聞くなんて卑しくて嫌という人は、求人情報だけでもいいです。いつの時代も、情報を追わない人は、安く叩かれても気づかないし、容易に騙されます。
私は現在の非常勤先は転職エージェント通さず個人契約なので、非常勤給与に関しては何回か意見が合わず、話し合ったことがあります。あちらの希望を跳ね返したり、自分の要望を通すのはストレスですが、お金好きなので自分の価値の対価として、働くモチベーションとしても大事なことなので、頑張って交渉しています。
相場をだいぶ下回るような給与や、最初の契約にはない仕事を大幅に増やす、といった要望には、毅然とした態度で、にっこり笑顔で、「それは承知できません。」と返しています。
皆さんも頑張ってください。
ある程度猫を被る
これは新しい場所で非常勤勤務を開始する時の話なのですが、ある程度猫は被って様子を伺い勤務した方が良いです。
「猫を被る」というのは具体的に、契約の交渉以外で、あまり自分の意見を押し通さない、できる仕事は何でもするし、自分が思う良い人を演じます。
できるだけ聞き役に回って情報を仕入れますし、「郷に入っては郷に従え」精神で、たとえ「ん？何だそのローカルルール？意味なくない？効率悪くない？」と思ってもその職場に従います。
自分の意見を言うのはその職場のスタッフから信頼を得てからです。多分非常勤通い始めて、1年以上はかかると思います。なんせ非常勤なんて週1や2しかいないんで。
時々、たまにしか来ない非常勤の先生で、どうでもいいことで「何でこの病院はこうなの？大学じゃ有り得ないよ、こうした方が良いよ！」とか喚いて、本人は「あの病院に教えてあげたよー」と、俺良いことしたわ、風なこと言ってるの見かけるんですけど、めちゃめちゃスタッフから嫌われてますからね。信頼ゼロ。ほんと気をつけた方が良いですよ。
いつでも全力で
非常勤は、その職場で週1日か2日しか働かないことが多いです。翌日に仕事は残せないですし、その日にしっかり働かないで油断していると、雑務が漏れ漏れで終わらないことも有ります。
初心者ワーママの記事でも「ワーママはシンデレラ」と書いたんですけど、
非常勤もある意味シンデレラ。いつでも全力で、仕事をできるだけ残さない、残る先生に迷惑をかけないようにしましょう。
また、常勤が多い施設で非常勤勤務する日は、自分の仕事が終わったら走って帰宅！ではなくて、常勤の先生の仕事を奪いに行きます。（レジデントのやりたい仕事は奪っちゃダメだよ）
上の常勤の先生の仕事や、激務で疲れている若い先生の仕事を、非常勤でも変われる雑務があればガンガン奪って代わります。（常勤の先生は他に常勤しかできない仕事もあるし。）大体喜ばれます、やりすぎると、あちらが申し訳ないと気を遣い出すので、やりすぎは注意です。
私は正直、1日非常勤の日は、働きすぎて昔の病院常勤生活の1日よりぐったりしてます。でもこの非常勤生活、大体翌日は休みのことが多いので、そこまで大変ではないです。
何で非常勤先でそこまでやるかって？別に私はそこまで良い人でもないし、「働く」のが最高に好き！ってわけでもありません。
しかし非常勤勤務というのは不安定な契約です。非常勤は大体一年毎の契約だったり、場所によっては来月から人で充足するから来なくてもいいよ、なんてことも有り得ます。
頑張ったり、良い人でいるのは、そんな病院側の都合で非常勤が切られる時に、できるだけ切られない人材でいるための工夫、私なりの処世術です。
常勤の先生っていうのは、私も過去そうでしたが、もし事務に言われたとしても、気に入った非常勤の先生を現場の声として交渉して守ってくれたりします。そんな現場を何度も見てきたので、この工夫、処世術は有効だと思います。まあ魂そんな胆なくても、支え合い、感謝し合う、というのは気持ち良い関係ですしね。単純に良い関係性が作れると思います。
いつでも辞める覚悟を持つ
上記で書いたように、できるだけ非常勤として切られない努力をしても、常勤の先生が守ってくれても、経営側の判断で非常勤のクビを切られる時はあると思います。
また「自分を安く売らない」にも書いたように、仕事内容が変わってきたり、給与値下げ交渉をされたり、自分の方で非常勤先に不満がある時はいつでもあっさり辞められる、というのは逆にメリットではあります。
非常勤として生きていく上では「いつでも辞める覚悟」を持つ、という事は自分の価値や精神衛生を保つ意味で、大事だと思います。
長くなりすぎた、次回に続く、、、
いつもながら、回りくどい文章なので、もう4000字、、、。
注意点はまだあるのですが、私も飽きちゃった読む人が疲れちゃうので、２回に分けてお届けすることにします。（まだあんのかよ、うるせーよって感じでしょ？わかるわかるー。）
それではまた。
続き、書きました。
今日のおすすめは。
最近医師勤務がない日は、カフェでノマドワーク気取ったり、帰ってきた子供が宿題する横でパソコン作業することが増えたので、持ち歩けるキーボードを多用しています。打鍵感が良くてめちゃくちゃお気に入りのコレ。
iPadに繋いでポチポチテキスト作業してます。お家でも使ってますよ。かなり良いです。
病院やクリニックでしか働けない医療従事者は、ノマドワーク憧れますよね。最近オンラインコンサル始めたので、皆さんのお陰で、ノマド「ワーク」気取れて嬉しい。ありがとうございます。
というわけで、女医のお金コンサル「なつコンサル」元気に営業しています。ありがたいことに7月初旬募集の枠も埋まりました。
契約中の皆さん、ありがとうございます。
また7月後半か、8月にコンサル受付しますので興味ある方は、下記画像ボタンからLINE登録をよければ！
子供が夏休みの間はコンサル枠も少ないのですが、数名は枠を作る予定です。LINE登録していただければ、いち早く受付お知らせしますので、ご興味ある方はよろしくお願いします。
女医のお金コンサル？なんじゃそれ怪しいな、って方は、
こちらの記事を読んでみて下さい。
サポートありがとうございます！ めちゃくちゃ励みになります！！