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挨拶でわかる社員満足度(EC)

最近特に力を入れて取り組んでいるのが、企業や団体に対しての福利厚生コンサルティングである。

コロナ禍において、会社が社員に対しての考え方・扱い方によってその会社の体質がハッキリと部外者の私にもわかる。
どんな状況に置かれても一番に考えるのが社員のことだと考えている経営者と、いやいや、一番に考えるのはお客様だろう!と考える経営者では社員が感じる満足度化違う。

一見、お客様第一と考える企業はいい会社だと思われがちであるが、確かにお客さまを大事にする会社はお客様にとってはGoodなんでしょうが、社員にとってはBadになる場合も。

最近ではサービスの過剰が当たり前となって、顧客もそのサービスを超えないと満足しない状態になっている。
それに対応する社員は大変だ。

このような企業では、社員の思いよりもお客様を優先することて社員の満足度が下がり不満の種となる。

中にはお客様が喜ぶ姿が仕事の生きがいですと感じて勤しんでいる社員もいるでしょうが、この場合は会社としてのフォローがないといつの日か失望に変わるだろう。

顧客満足度(CS)を向上させるのは企業として当然のことであるが、それよりも大事なことは社員満足度(EC)である。

社員が満足しない会社はたとえ表面上はいい会社に見えても諸刃の剣のようなものだ。
社員が満足してこそいいサービス・商品が提供できるのである。
それが結果として顧客満足につながる。

社員満足がわかる方法とは?

では、本題の社員満足はどのようにすればわかるか?
これは部内では分かり難い。
何故なら毎日顔を合わせているので表情やしぐさに慣れてしまっているからである。

では、誰がその満足度を感じ取れるのか?

それは部外者である。
部外者はそこの感受性が部内よりも強い。
特に初めて訪問する企業はその感性がピークの時になっている。

具体的にどんな時にそれを感じるのかは簡単である。
社員と挨拶する時である。

私は、この挨拶は3つの分けて社員の満足度を図っている。
まず1つ目が、形式的に挨拶をしているのか。
2つ目が、挨拶をしないのか。
3つ目は、心から挨拶をしているのか。

1つ目はどの会社も接遇の教育がなされているので、形式的には挨拶をしてくれる。
しかし、丁寧ではあっても心からの挨拶では決してない感じを受ける。

一番納得ができるのが2つ目の挨拶をしないパターンである。
こちらから先に挨拶しても無視か若しくはしたかしてないかわからない程度。
自分以外他人のことなど関係ないといったタイプのように見える。
感謝よりも不満が勝っている状態で給与というお金だけで繋がっているような関係かもしれない。

そして、言うまでもない3つ目が満足しているのが表情や態度に表れている挨拶を行う会社である。

先日1日に2社訪問して、この2つ目と3つ目の対象的な会社だった。

最初に訪問した会社は福利厚生にはあまり関心がなく、経営者も人が財産といった意識も低かった。
「どうせうちの会社は意識が高い人は来ないし、レベル的に福利厚生など必要ない社員ばかりだから」と経営者自らが社員の満足度など眼中にも無いので職場全体がそんな雰囲気になっていた。

当然、社員とすれ違っても挨拶はなし。
でも、よそ者が来たという感じの視線はしっかり頂いたが(笑)

結局、この会社は業績も厳しく、売り上げを上げることしか考えてないので、その原因が経営者にあることに気づいていない。
経営革新するためには社員の満足度を上げなければ変われない事に気づいていない。

一方、次に訪問した会社は社員の挨拶が素晴らしい!
決して形式的な挨拶ではなく、心からの歓迎の挨拶だった。

たまたま挨拶してくれた社員の個人差があるのかと思っていたが、あった人の全員が心からの挨拶をいただいた。

なので期待して経営者と面談して話を聞いてみると予想は的中、人材の大切さを十分に理解している経営者だった。

マンパワーの大事さでの意見交換で話は盛り上がった。
その中でも離職率を減らし、定着率を上げることが経営の強化につながると語られていた。

企業の経営強化のためには社員を大事にするのが不可欠だとの思いが社員に伝わっているのだろう。
社員を見ればそれが挨拶でわかる。

厳しい状況の時ほど会社を救ってくれるのは社員であることを経営者は認識していると苦難も乗り越えられるだろう。

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