月が僕を、僕が月を 5 七澄シロ 2019年4月27日 23:45 僕の世界が終わった日、僕は僕を見失った。公園にも屋上にも桜の下にもいなかった。時計だけがお喋りする部屋で僕は僕を探してた。漏れる光を遮ろうとカーテンに手をかけたとき、窓から覗いたのは月だった。誰を照らすでもない月が僕を照らしていた。月が僕を見つけた日、世界はまだ続くのだと知った。(見つけたのは、どちらだったんだろう)■ □ ■■ □ ■■ □ ■炭酸ソーダの雨様の土曜日の電球企画、お題は『世界の終わり』。 ダウンロード copy #写真 #小説 #note #創作 #短編小説 #140字小説 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート