広島から金沢へ、往復5000円で行ってきました【前編】
10月上旬、JR西日本の「サイコロきっぷ」という企画を使って友達と2人で広島から金沢へ、往復料金5000円（ひとりあたり／宿泊費は別）で遊びに行ってきました。
広島市発着の企画で（私も友人も広島市在住です）行き先は博多、松江、姫路、そして金沢からランダムに出ます。
（※正確な情報は公式サイトでご確認ください）
友達とお茶してるときにふとしたきっかけで友達が今JRでこういうのやってるよ、と教えてくれてじゃあ行こうよとなり、金沢なら2泊はしたいね、でも金沢は出る確率が低いらしいので出るわけないか。博多なら屋台は必ず行きたいよね。などと話しながら別れて、その日の夜には私が代表してサイコロを振りました。
……出るんですね、金沢。
通常 広島から金沢まで30,380円かかるところが83.5%OFFの5000円。（公式ページより）
言うまでもなく、破格です。
しかも金沢だけは行きで加賀温泉で途中下車しても良いというルールまであります。
（復路で加賀温泉に寄るのはダメみたいです。正確な情報は公式サイトで確認してください）
結局私たちは色々考えた結果、というか忙しくてじっくり考える時間がなかった結果、あえて加賀温泉には立ち寄らずそのまま金沢に行くことにしましたが、まあ寄れるなら寄った方がさらにお得感があるし楽しそうではありますよね。
金沢は人気の観光地＋観光シーズンなのでとりあえず10月に3日間の日程を決めて電車とホテルの予約だけは早めにしておきました。
本当は美味しいお食事の出る、露天風呂なんかがある雰囲気の良いお宿とかが良かったんですが、びっくりするほどお高くて普通の安いビジネスホテルを2室取りました。
美味しいものはその分外で食べればいいしということで。
ツインを取るよりシングル2部屋の方が安かったし、プライベートは確保されてるのでこっちの方が気楽かもです。
【Day1】
3連休を1日だけ前倒しして、金曜日の朝に広島駅を出発。
広島駅から新大阪駅までは新幹線。もちろん5000円に含まれています。
新大阪駅で新幹線から特急サンダーバードに乗り換えなので新幹線とJRの改札内でしたら大阪名物を楽しむこともできます。
私たちは551蓬莱の豚まんとちまきと、りくろーおじさんのプリンを買ってサンダーバードに乗り込みました。
これから金沢行くつってんのに、大阪名物でお腹いっぱいに。
サンダーバードは一部区間で湖西線を通るのですが、琵琶湖がとても近くに見えてそれも楽しかったです。
そして念願の金沢に着いて最初に私たちがやったことは70分のマッサージコースを受けること。
別にここじゃないと受けられない特別な施術とかではなく普通に地元広島にも店舗はあります。
でもそうしなきゃならないほど、私たちの体はバキバキでした。
マッサージを受けて身軽になった私たちは21世紀美術館（の外周だけw）歩いたりとすでに暗くなりはじめた金沢を少しだけフラついて金沢おでんを食べに行きました。
金沢市内（中心部）はバス網がかなり発達してるぽいです。
金沢駅前に大きなバスターミナルがあり、ひっきりなしにバスが発着していました。
行きたい場所にバシッと連れてってくれるので大変助かりました。
【Day2】
前日の打ち合わせでは近江町市場やひがし茶屋街など金沢市内の観光地を巡る予定を立てていました。
ホテルの出発前に友達から「レンタカー借りて千里浜（千里浜なぎさドライブウェイ／砂浜を車で走れることで有名）とか白川郷（岐阜県）に行く？」という提案が。
これ別に友達が急に突飛なことを言い出したわけではなく、旅行前には一応そういう案も色々出ていたのです。
能登も行きたいよね、石川県内ではないけど東尋坊（福井県）や白川郷（岐阜県）もいいね、と。
レンタカー借りようか、と。
レンタカー予約しておこうか？という話も出ましたが、とにかく細かくスケジュールを打ち合わせる時間がなく、またそのときになってみないと気分や体調など分からないからそのときに決めようかという感じで行き当たりばったり旅にすることにしてたのでした。
で、当日の友達の提案。
私はそもそも車の運転免許を持っていないので、その辺は友達に委ねるしかありません。
運転を代わってあげることもできないので「大丈夫？疲れない？」と確認して「全然大丈夫！行こう！」となりレンタカー屋さんに電話。
……しかしどこのレンタカー屋さんも借りれる車がまったくありません。
Google Mapで見ると金沢駅周辺には結構な数のレンタカー屋さんがあるのですが、2人で手分けして片っ端から電話するも見事なまでにどこも空いてる車がない。
世間は3連休の1日目。そりゃみんな予約で埋まってるわな。
仕方ないか、と当初の予定どおり金沢市内に出掛けようかと話していたら友達の携帯に着信が。
私は彼女へのプライベートな電話かと思い一旦ホテルの部屋を出ようとしましたが、私を引き止める彼女の顔が一気に晴れていくのがわかります。
どうやらキャンセルが出てわざわざレンタカー屋さんが折り返し電話を掛けてくださったようなのです。
友達「車種は……？アクア」
私（おおっ、ちょうど良さげ）
友達「お値段は…？保険込みで4000円台」
私（マジか）
ガッツポーズをする私と友達。
私の脳内に白川郷の合掌造りが、砂浜のドライブウェイを疾走するアクアがありありと浮かびます。
しかし次の瞬間。
友達「あっ、、免許証持ってきてない」
私「マジか！」
すみません、電話中に後ろでデカい声がでました。
しつこいようですが、私はそもそも車の運転免許を持ってないので代わりに私が運転するよ、というわけにはいきません。
すみませんと電話を切り、「うわああああああ」と落胆してベッドに倒れ込む友。
笑い転げる私。
「あーーーーー本当に信じられない。ありえない。なんで免許証置いてきちゃったんだ」
倒れ込んだベッドで半泣きの友。
笑いすぎて涙が止まらない私。
前日、「いつも使ってる長財布だとかさばるから現金とクレカ1枚だけ小さい財布に入れて持ってきた」と言ってた友達の言葉は嘘偽りない真実でした。
（クレカはあまり使いたくないとのことで、前日も現金が足りなさそうなので銀行でおろしてくる、と意気揚々とATMに向かった友達は「キャッシュカードを持ってきてなかった」としょんぼり戻ってきてたのでした）
余談中の余談ですが彼女の名誉のためにも言っておくと、私と彼女は元同僚で事務職をしていたのですが、彼女は完璧すぎるほどのスーパーしごできバリキャリウーマンでした。
なので、普段からこんなうっかりさんではないのです。
今の仕事もめちゃくちゃ忙しいようで、本当に旅行に向けてじっくり準備する時間がなかったようでした。
友達と「ごめん」「おもろいから全然いいよw」と言い合って気持ちを切り替えて、当初の予定どおり近江町市場へ出掛けることに。
駅方面に向かう道すがら急に立ち止まった彼女は「ねえ、本当に怒ってない？」と確認してくるので面白かったです。怒ってないってばw
私ひとりだと車を運転してどこかに行くという選択肢がそもそも最初からありませんし、怒る理由がありません。
「運転しなくて済むから好きなだけ（お酒）飲めるじゃん。これで良かったんだよ」と笑う私に「昼間っから飲まないし」と言っていた彼女ですが、お昼ご飯のときに「瓶ビール頼もっか！」と言ってきたのは突っ込まずにおきます。
（上にも書いたように金沢駅はたくさんのバスが発着しており、白川郷や富山へ行けるバスやツアーなどもあるようです。なので必ずしも車でないと楽しめないということでもないです。各自ご確認ください）
【後編】へつづく
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