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茶道お稽古日誌2022(令和5)年11月5日(炉開き)

プロフィール

なっちゃん:Twitter
1994年8月生まれの女性。
裏千家入門4年目。
茶道文化検定4級取得。

今日のおけいこの様子

◆炉開き
◆曇りのち晴れ(秋晴れ・紅葉など)
◆二十四節季:霜降(そうこう)
◆『裏千家茶道 点前教則 23 長板 炉
 ▶長板総荘 薄茶点前
 ▶長板総荘 濃茶点前

炉開き

風炉(ふろ)から炉(ろ)に変わる初めての日のこと。
炉は、床に切られた炉に窯を掛ける期間で、現代では11月頃~4月頃とされている。
風炉の時期(5月頃~10月頃)は畳で炉を塞いで風炉を据えている。炉の時期になると、畳を変えて炉を開く。

茶花(ちゃばな)

椿、沙羅(しゃら)の葉
※沙羅:夏椿

共通の茶道具

《水にまつわるもの》
◆水指(みずさし):陶磁器;古田織部焼
◆建水(けんすい):餌畚(えふご);古田織部焼
◆水次(みずつき):片口(かたくち)
◆柄杓(ひしゃく):月形(炉用)

《火にまつわるもの》
◆窯:真形(しんなり)窯
◆蓋置(ふたおき):火舎(ほや)香炉
◆飾り火箸(ひばし):鉄製、頭に鳥の飾りあり

《その他》
◆棗(なつめ):利休好み中棗 あけぼの塗り
◆茶筅(ちゃせん):白竹
◆茶杓(ちゃしゃく):草;竹の節が中央にある茶策(中節、木の茶杓)
◆茶巾(ちゃきん):麻製
◆立杓(りゅうしゃく):縦長の入れ物、柄杓と火箸を入れる
◆長板(ながいた):棚の一種

長板総荘 薄茶点前

今日の茶道具

◆薄茶器;棗(なつめ):利休好み中棗 あけぼの塗り
◆茶碗:古田織部焼

  • 基本は風炉のときの同じ。

  • 建水の位置は、勝手付けから畳7目離れたところ&の風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)に半分以上かかるように。

  • 炉の自分のポジションを覚えること。

    • 左足が炉縁の延長上からはみ出ない

    • 炉縁の角から「茶碗+茶入れ」が入るくらい開けて斜めに座る

  • 拝見に出すときの棗は、畳の縁から3目×3目の位置

長板総荘 濃茶点前

今日の茶道具

◆茶入れ:肩衝(かたつき)、瀬戸茶入れ
◆仕覆(しふく):正倉院柄
◆茶碗:黒楽茶碗

  • 茶入れの袱紗でのお清めは、左回りに3回転(たぶん)

  • 長板の濃茶点前は向き変えが多いことから、自分のポジションがずれがちなので注意。着物も崩れ注意。

今日のお稽古で覚えたこと

◆長板総荘 薄茶点前
◆長板総荘 濃茶点前
◆立杓(りゅうしゃく)での柄杓と火箸の扱い方
◆蓋置き「火舎(ほや)香炉」の扱い方

先生からのアドバイスや茶道にまつわる小話

アドバイス

  • 袱紗の折り目が崩れなくてきれい。引き続きこの調子で。(濃茶点前の茶入れを清めているとき)

  • 飾り火箸は、立杓(りゅうしゃく)の後ろで整えてから、建水の置いてあった場所を避けるように、S字型を描いて手元に持ってくる。

  • 柄杓は、立杓(りゅうしゃく)の右横で整えてから、茶碗と茶入れの間を通らせて手元に持ってくる。

  • 茶碗と茶入れの間はあまり狭くなりすぎないように。(柄杓を通らせるため)

  • 飾り火箸の頭についている鳥の向きを揃えること。

  • お茶会では自分の流派のお手前をすればよい(様々な流派の人がいたとしても、別の流派のお作法を真似しなくてよい)。

茶道小話

  • 沙羅(夏椿)は、平家物語で語られている「沙羅双樹の花の色」のこと。

  • 「竜田(たつた)」は秋の季語になる。和歌『千早ふる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは』(在原業平)

  • 古田織部(ふるたおりべ)と小堀遠州(こぼりえんしゅう)は、千利休の弟子。

  • 古田織部は、歪みの強い沓形(くつがた)に胴(どう)に様々な模様焼きを創案。古田織部焼には、必ずどこかに緑色が入っている。

  • 小堀遠州は近江(おうみ・滋賀県)の大名茶人。斬新なデザインによる『蜜庵席(みったんのせき)』などを創案。わびさびのなかに美しさを兼ね備えたもので、「綺麗さび」と評されている。『蜜庵席』は国宝。

今日のお稽古の感想

《課題》
◆茶花の名前がなかなか覚えられない。
◆濃茶点前の茶入れのお清めの回転はどちら周り?あやふやなので次回確認する。

久しぶりのお稽古で、純粋に楽しかった……!!!
やはり私は、お茶の先生が好きだ。
茶道文化検定4級に合格したことを伝えたら、より熱を入れて茶道具にまつわる歴史や、茶花のいわれ、季語などを面白おかしく楽しいおしゃべりで教えてくださった。
平家物語の流れで、先生と歌ったのが個人的に今日一楽しかった。

《平家物語冒頭文》
「祇園精舎の鐘の声。諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ」

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