遺品整理の辛さから分かったこと
遺品整理の経験はありますか?
私はあります。
父が22年前、母が4年前に亡くなりました。
母より父が先に亡くなったのですが、母は父の遺品整理をしませんでした。
「ひとつも捨てられない」と言っていました。
なので、母が亡くなった後、私は両親2人分の遺品整理をすることになりました。
両親は「生前整理」という言葉を知りませんでした。
(父が亡くなった22年前は、「生前整理」という言葉さえなかった時代でした)
(実は、私も3年前まで「生前整理」を知りませんでした💦)
なので、実家にはものすごい量の物がありました。
ということで、両親の遺品整理が始まったのですが・・
最初は、「私が思い出品と思う物を残して、あとは処分すればいいのかな」と思っていました。
でも、いざ遺品整理をしてみたら!
これがなかなか進みませんでした!
何を手に取っても、色々なことを思い出してしまって・・・、
遺品整理が進まなかったのです。
「これを大事にしていたなぁ」
「この服、すごく似合っていたなぁ」
嬉しそうにしていた姿が思い出され、それだけで涙が出そうになったり。
「あ~、これ、ずっと持っていたんだ・・」
私に関するちょっとした物が箱の中に丁寧に保管されていたりすると、いろんな気持ちが湧いてきたり。
「どうしてコレが好きだったのかな、一度も聞いたことがなかったな・・・」
「これについて、聞いておけばよかった・・」
もっと話をたくさん聴いておけば良かった、という後悔のような思いもあったり。
「こんな辛いことがあったのに、いつも笑顔だったな」
手紙や日記を読んでは、苦労をかけた出来事を初めて知ったり。
そして、愛情を感じたり。
「もっとこうしてあげれば良かった・・」
「もっと幸せに生きて欲しかった」
悼む気持ちをおさえながら遺品整理をした、という感じでした。
色々な気持ちが混ざってしまって、全然たいしたことがない物、ガラクタのような物でも捨てられませんでした。
でもなんとか遺品整理を終えました。
そして、あとから分かったことがありました。
「親の生前整理を手伝ってあげれば良かったんだ」と。
手伝うと、きっとたくさんの思い出話を聞ける。
持っている物にどんな思いがあるのか聞ける。
本当に大切な物や写真をいつでもすぐに見れるようにしてあげられる。
安心して過ごしてもらえるようになる。
そう思うようになりました。
私は今、生前整理を伝える講師をしています。
講座では、遺品整理で辛い思いをされた方々との出会いが多くあります。
この、遺品整理の辛さって、本当に、遺品整理をしたことがない人にはなかなか分かってもらえないんですよね。
遺品整理の辛いご経験をゆっくり伺いながら、講座をしています。
講座が終わると、
「自分の生前整理をすることで、残していく家族に辛い思いをさせなくてすみますね」
と、皆さん言われます。
✨
今日も読んでいただきありがとうございました。
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生前整理の講座を2つご紹介します。
①入門編です。
「生前整理って何?」が分かる内容です。
ストアカ(ストリートアカデミー)の講座です。
②実践編です。
ご自身の生前整理を実際にやっていただく内容です。
「多くの気づきが得られる!」と、大変ご好評いただいています🌸
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