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東北地方の熊野神社と熊野信仰

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名取熊野三社や名取周辺の歴史・伝説の考察。羽黒から熊野へ、旭から名取老女へ、日本海から太平洋を繋ぐ。
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#熊野信仰

山形県南陽市の熊野大社 男女のご縁をつなぐ兎の扉

山形県南陽市の熊野大社 男女のご縁をつなぐ兎の扉

昨年、2023年は名取老女が名取に熊野三社を勧請した記念年、
「名取熊野勧請900年祭」でした。
その祝いを記念して、2023年7月、
山形県南陽市の熊野大社にてお話会をさせて頂きました。

南陽の熊野大社は、「東北の伊勢」と称され歴史が深い神社です。

それぞれ、熊野夫須美神、熊野速玉大神、熊野家津御子大神、
そして八咫烏大神も祀られています。

「むすひ」の神様(熊野夫須美)が熊野信仰の特徴

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福島市茂庭の熊野神社【信夫佐藤氏兄弟の母:乙和御前】

福島市茂庭の熊野神社【信夫佐藤氏兄弟の母:乙和御前】

福島市の飯坂温泉より西側に茂庭地区があり、信夫郡の領土を得た佐藤基治の妻、乙和の方を頼って名草の鈴木氏(藤白鈴木氏?)が建立した神社がある。

※茂庭は、伊達藩の家臣、鬼庭氏が領土を得ている。
(豊臣秀吉の命で名を茂庭に変えている)

熊野神社の由来紀州名草の村長鈴木塞庫翁が紀伊国熊野神社に最も深い家系をもつ飯坂大鳥城々主佐藤庄司基治の妻、佐藤継信の母乙和の方を頼って直接熊野から
この茂庭秋庭の地

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高舘山を歩く③熊野那智神社からゆりあがった観音様へ

高舘山を歩く③熊野那智神社からゆりあがった観音様へ

熊野神社ご先祖様のお墓山頂につくと、勧音堂(紹楽寺)があります。

奥州札所三十三観音霊場の1番で、
現在、観音様は下の紹楽寺にあります。(後で)

現在は杉林を伐採して、まるみえになってます。

観音堂の向かいの山中に、板碑の石碑が6体ほど、ひっそり置かれています。

かつては物響寺があり跡地になっているものの、竹林だけが残る静かな場所。中央の碑が、大日如来のキリーク。(右)

名取老女が大日如

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