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東北地方の熊野神社と熊野信仰

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名取熊野三社や名取周辺の歴史・伝説の考察。羽黒から熊野へ、旭から名取老女へ、日本海から太平洋を繋ぐ。
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2021年7月の記事一覧

【神社】「海底に光るご神体」が定番の浜降り祭

【神社】「海底に光るご神体」が定番の浜降り祭

閖上のお浜降り
2019年の5月に、名取熊野那智神社で「お浜降り」がありました。

「お浜降り」は、閖上の海まで高館山から神輿を担いでおろす祭りで、
21年ぶりの復興祭りでした。

お浜降りは羽黒大権現の里帰りのような神事で、
地域住民の高齢化などで1998年以降、行われていませんでした。

閖上浜から引きあげたとされる十一面観音菩薩像は、
別名「高舘観音」と呼ばれています。

※木版画家:明才さ

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【歴史】熊野堂横穴墓群の鈴釧

【歴史】熊野堂横穴墓群の鈴釧

ここの蝦夷穴には、興味深いモノが発見されています。
人骨が多く見つかったことから墓場だった所なのですが、高舘山の下にあります。

鈴釧(すずくしろ)とは・・・

柴田町炭釜横穴と同じ形状の鈴釧であり、
ほぼ、同じ宗教があって北上して弔いをしてきたことは確かでしょう。

「熊野堂横穴墓群」

「ここは中世以降、東北の太平洋側沿いにおける熊野信仰布教の拠点となった、名取熊野三山の霊城に所在し、横穴墓群

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