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東北地方の熊野神社と熊野信仰

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名取熊野三社や名取周辺の歴史・伝説の考察。羽黒から熊野へ、旭から名取老女へ、日本海から太平洋を繋ぐ。
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2021年6月の記事一覧

【伝説】名取老女の金注連と金蛇水神社

【伝説】名取老女の金注連と金蛇水神社

金注連(かなじめ)とは
熊野堂郷土史年表では、
「989年9月京都の三条小鍛冶宗近、
勅命により宝刀を造る際、
岩沼の金蛇水神社のご神体を造り奉納する。」

この三条小鍛冶宗近(※1)が、熊野堂神社御宝物の金注連を造った人物と伝えられています。

金注連とは、名取老女が巫女である証拠のひとつとされ、
名取老女が身につけていたと伝わるもの。
僧侶のかける輪袈裟、修験者の用いる結袈裟を製鉄にしたのが、

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【歴史】粟田口忠綱の刀と名取との関係

【歴史】粟田口忠綱の刀と名取との関係

粟田口の刀
金注連については、東山道(※1)に関係すると思われる
京都の粟田口があります。

『風土記書上』には、金注連は989年、
三条小鍛冶が熊野神社御宝物のために作ったとされます。

金蛇水神社と三条小鍛冶の伝承がなぜ、伝わっているのかは、「東山道」に関係していそうです。

数年も前のことですが、県外にお住まいの方から
『あこや姫伝説』について書いていた時に、
連絡を頂いたことがあります。

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