【詩】「サクラ」
束の間の眠りの中で夢を見た
久しぶりに覚えていた夢
動く電車の中流れる景色を背に
誰かと笑い合っている僕がいた
言葉にすれば覚束ない
言い訳を探すことになるから
何も言わずに手を握れたらいい
日々迷いながらの
この生が誰かを支えることができるなら
何もかも無駄なんかじゃない
哀しいニュースがあふれてる
傷つけることに理由はあるだろう
それでもためらいが見えない
痛みはリアルに伝わらないままだけど
人は人なりの愛し方しかできない
悲しい色の花を咲かせながらも
僕は僕なりの微笑みを浮かべよう
日々戸惑いながらの
この生で誰かを支えることができるのなら
そう想えることができるのなら
けしてけして間違いなんかじゃない
いつか誰かと出逢うために生まれた
また季節が巡りきていつもの道にもうすぐ桜が咲く
誰かがどこかにいることを信じられるようになった
日々迷いながらの
この生が誰かの支えになれるとしたならば
何もかも無駄なんかじゃない
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