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【詩】「いつか」


どう言ったらいいのだろう?
迷いながら日々を暮らす僕がいる

分からないことが多すぎて
それでも誰かに聞くこともせずに
ただ一人今日も部屋の中から明るい外を眺めてる

電話の向こう側の声に丁寧な口調でお願いをしてる
そんな平日の僕の姿を思い出す胸のどこかが軋んだ音を立てる

笑いながらここまで来たここまで来れたんだ
哀しみはずっと押し隠してきた誰にも見せてない
例えば一番好きだったもう思い出の中の人にさえ

どう行ったらいいのだろう?
途方に暮れる数が増えた僕がいる

昔愛した人の名前を呼びかけることから始まるその唄
画面に広がるショート・ストーリーに胸を衝かれ
こぼれそうになった涙を堪えるために見上げた空は
いつだって幼い頃と変わらない色で拡がっていた

「いってしまった」と呟いた誰かの声のその響き
積み重ねてきた記憶のあちこちから浮かぶ思い出が
未来を保証するわけじゃないことだけはずっと分かってる

電話の向こう側の声に丁寧な口調でお願いをしてる
そんな平日の僕の姿を思い出す胸のどこかが軋んだ音を立てるけど

笑いながらここまで来たそしてここから行くんだ
哀しみもずっと付き纏うだろうけどそれが全てじゃない

迷いながらここまで来た途方に暮れながらもここから行くんだ
言葉が足りなくても道が見えなくても空はいつも僕らの上にある

ときに遠ざかる人の背中に失望を味わいながらここまで来た
それでもこれから起こることへの希望に胸を震わせてここから行くんだ

そしていつか向かいにいる君に普段どおりの口調で言えたらいい
君にしか聴こえないように でもはっきり聴こえるように

inspiration from 「くるみ/ Mr.children」

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