訂正記事:ウィスコンシン州の「投票率」に関する記事について
上記記事(追記済み)の当初の論調について訂正します。
上記記事では当初「ウィスコンシン州の投票率が計算上は94%になるため、前回よりも高い数字であり、おかしいのではないか?」という疑惑を提示していました。
しかし、上記記事においても掲載した図表をきちんと見れば、その観点からの「疑惑」は起こらないということになります。順を追って説明します。
こちらは2016年の大統領選挙のときの数字です。
「70.5%」というのは州人口に対する投票率=407万人が投票
「76.3%」というのは州人口に対する有権者登録率=440万人が登録
有権者登録をした人の中での投票率を計算すると約「94%」になります。
この投票率は全米の平均と比して高い数字でした。
さて、2020年の11月1日朝7時時点のウィスコンシン州の有権者登録数は約「360万人」でしたが、この4年間で人口が大幅に減ったという事実は無いので、有権者登録者数が1・2・3日(投票日)の3日間で増えたとして、前回の有権者登録数とそんなに変わらなければおかしい話ではないということになります。
(3日間で処理するにはあまりにも異常な登録者の増加があれば別だが…)
そして、360万人中320万人が投票していたということで有権者登録者数のうちの約89%(「94%」は開票率95%の時点で320万人が投票していたという計算だったため)が投票していたということであっても、前回の数字と変化があるとは言えない。
人口比率で言えば、州人口が580万人だとすると約56%が投票したこととなり、これは全米平均程度となっていると思われます。
こうしたことから、有権者登録をしている者の中での投票率が高いとしても、それは当然であって、この観点から何か疑惑を生じさせるものとは言えないということになります。
※有権者になり得る年齢の中での投票率が多いのではないか?という疑問については、前回記事はその観点からの指摘ではない上、2016年大統領選挙においても同様の話なので、ここでは捨象します。
以上