帰宅ダッシュ15分
生まれて7ヶ月で歩き出し、1才では一升餅を背負ってジャングルジムに登っていたそう。「みんな驚いてたよ」って笑いながら母が言っていた。
それくらいが普通なのかと思っていたが、
妹が1才の時は亀がひっくり返ったような状態で、起き上がれずジタバタと泣いていた。
小学生になると、女子の中で1番足が早くて運動会では6年間選抜リレーに出ていた。
そんじゃそこらの男子より速くて得意げだった。
中学、高校生では初心者だったが、興味本位でテニス部に入部してみた。
小学校からクラブに入っていた子もいたが、気づいたら追い抜いていて、県大会に出るほどになっていた。
運動はそれっきり。
今となっては過去の栄光。
聞かれることも言う機会もない。
まぁ、そんなものだよね。
社会人になったら、そんなことは問われない。
自宅から勤務先はトータル35分(電車で3分)
ほぼ歩きがメインな通勤である。
12月に入り、鼻にツーンとくる寒さ。
疲れた体にこの寒さは辛い。
はぁ、家が遠く感じる。。
すれ違う仕事終わりの同志に今日もお勤めご苦労様です。と思いながら自分も励ます。
50mくらい先の信号が青になった。
渡りたいな、走ったら間に合うかな。
ま、間に合った!意外とまだ走れるじゃんか!
寒さが心地よく感じた。
そのまま家まで走って帰った。
荷物をどさっと下ろした。疲れたぁ〜
時計を見ると、いつもより15分も早く家に着いていた。このために私の脚力があったのではとハッとした。いや流石に違うよと一旦水を飲む。
夕ご飯に、味がしみしみになった2日目のおでんを食べる。もちろん、からしも付けて。
体に染み渡る、美味いな〜〜。
ただ少し走って、おでんを食べただけなのに今日はなんだかいい日だったなと思えた。
明日も走ってみようかな。
帰宅ダッシュ15分