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アイデンティティクライシスの経験

アイデンティティクライシスって何か?日本語では自己喪失というらしい。

調べてみると、

若者に多くみられる自己同一性の喪失。 「自分は何なのか」「自分にはこの社会で生きていく能力があるのか」という疑問にぶつかり、心理的な危機状況に陥ること。

とのことだ。若者だけでなく、中年でもなりやすいとか。



この度私は軽度うつ、適応障害と診断が下され、大学を中退。徐々にうつ状態から回復してきたところです。さあ、休んだら回復もしてきたし、次の道を決めなければ。でも決められない。迷っている時に見つけた言葉が、このアイデンティティクライシス もとい自己喪失だった。

うつより前に自己喪失がある

私は大学に入学して半年くらいで、自分の価値観が全く分からなくなってしまった。今何に感動し何を好み何を嫌い、どう生きたいのか、それまでは結構はっきり感情があったのに、自分の感情がわからなくなり行動指針がなくなった。

それでもお金を稼ぐことはいいことだ、と思ってバイトはしていた。大学はなんの価値があるのかもうよく分からなくなってきていた。

それから3年、私はじわじわ感情の起伏がなくなり、好き嫌いがなくなり、うつの症状が出て休学した。大学を離れたらまた感情の起伏が戻ると思っていた。しかし、1年経っても私は何もしたくなかった。好きだと思うことがなく、何のために生きるのか分からず、空っぽなまま復学した。結局、大学の勉強になんの価値があるのか見いだせず行くだけになり、ついには生きてることになんの意味があるのかわからなくなり、そして起きなくなった。病院では軽度うつと診断が下りた。

私は鬱じゃない。多分、鬱じゃないんだと思う。

大学に進学して、それまで好きだった分野を思う存分学んでいい。そういう環境になって私は逃げ出した。やりたくて来た大学で、自己実現ができないかもしれないという恐怖が勝った。私は学ぶことが楽しい訳じゃなくて、学べる人間になりたかっただけだった。

だから学ぶことについて考えると、自分の理想像が邪魔をした。理想像になりたいというプレッシャーが恐怖に変わり、私は無意識のうちに逃げていた。

それまでのアイデンティティだった学びから逃げた私は、自己喪失に陥ったのだと思う。

自己喪失感は抜けない

アイデンティティクライシスとか生ぬるい言葉では私の状態は説明しきれないとも思う。

人と関わり自分の価値を見出すこと、とかネットにはそういう意見が多い。しかしやることはやったのだ。大学生の時、私は泊まりこみのバイトとか、シェアハウスとか、旅行とか、色んな人達と関わって、認めてもらえたりして、なんかアイデンティティが確立出来そうなことはやったと思う。

それでも自己を喪失したままだ。生きることに意味を見いだせず、ずっと寝たままなのだ。

私がアイデンティティとやらを確立できた日には、またnoteに書こうと思う。その時に私は自分の生きる道が見えることだろう

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