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英語学習 ~絶対ものにしよう!

日本のある大学生が、カンボジアにボランティアで行ったら、現地の受け入れ機関のカンボジアの若者の英語についていけず、ヘコンで帰ってきたとかいう話があります。日本人の英語力のなさは、いろんな調査機関の調査でも明らかになっています。

 ベトナム国家大学の授業は全て英語だそうです。韓国は小学三年生から英語教育が義務化されています。将来、英語を話す人口で中国はアメリカを抜くと言われています。 ということで、今、世界は今まで社会主義だった国もグローバル資本主義を追い求めるようになり、世の中一気にグローバル化、それはとりもなおさず、英語化してきています。ますます、英語は世界の共通語になってきています。

 
そういう状況下、日本だけが、またガラパゴスな動きをしています。高等教育を受けているのに英語ができない人の割合が多いのは日本だけです。(遅ればせながら2020年より、小学三年生から英語の授業が始まりました)。

これは明らかに日本の英語教育は失敗だったと言わざる負えないと思います。文科省の責任は甚大ですね。

日本の言語は母音中心の言語で、世界で母音中心の言語はポリネシア語圏の言葉、つまりインドネシア語とかマレー語(この二つは基本的に同じですが)だけだそうです。よって、日本人が一番習得しやすい言語はこの2言語です。そういえば、インドネシアの日本人駐在員は、一年もするとインドネシア語ペラペラになっていて感心したことがあります。

他の言語は、子音中心なのですね。日本人には「r」と「l」の区別がつかないのは有名ですが、他の国の人は区別がつくので、聞き取れるのです。日本人は聞き取れないし、発音もできない。という決定的なハンディがあります。

しかし、それはどうしようもないので、それも理解して英語習得をやらないといけないです。

 
英語が必要な場面が増えています。よって、できなければ、練習しましょう。そう、語学は、自転車に乗るように、学習ではなく練習だと思います。

日本人が生活に不自由ないレベルまで英語が話せるようになるには、最低3,000時間かかるそうです。

学校の授業では、中学校で習う英語は1クラス50分間で週4クラスです。1年間に35週学校に通い、それが3年。50/60(時間)×4(クラス)×35(週)×3(年)=350(時間) 高校では50/60(時間)×5(クラス)×35(週)×3(年)=437(時間) 大学では90分授業です。1、2年で2コマずつとします。 90/60(時間)×2(クラス)×30(週)×2(年)=180(時間) これらを合計すると、およそ1000時間になります(TOEIC500、英検2級レベルかな)。

もちろん授業以外に予習・復習・受験勉強もしているでしょうから。多い人で後1000時間している人もいるでしょう。それでも2,000時間なので、大学でても日本人は英語ができないのです。TOEIC600弱レベルでしょうか。

うちの長女は、今アメリカに住んでいますが、2年目くらいから、話せるようになってきたと言っていました(話せないのによく一人でいくなと思いましたが)。彼女の場合、そんなに家では勉強していなかったようでしたので、1,300時間くらい学校でやった計算でしょうか。さすがにアメリカでは、一日中英語でしょうから一日平均5時間くらい英語を話しているのでしょうか。そうすると5時間x365日x1年=1,800時間となり、学校時代もいれて3,100時間で計算があいます。日本人海外駐在員で英語ができなかった人も2年目くらいから皆しゃべりだします。これでTOEIC700レベルでしょう。

 
ということで、会社に入って、英語を1,000から1,500時間、「練習」すれば、話せるようになるはずです。練習の仕方も、英語で映画を観るでもいいし、とにかく英語に接すればいいと思います。たとえば、3年間でものにしようと思ったら、年間330から500時間です。一日1時間くらいです。

 
1日3時間(通勤時間含む)くらい、休日は、10時間くらい自由時間があるとすると、2,000時間くらい一年である計算です。そんなに時間がないよと言う人も、計算すれば1000時間はあるでしょう(子供と一緒にアニメの英語版を観るとかでもいいでしょう)。

今は、いろんな練習法があります。 スカイプで繋いでフィリピンの人と会話レッスンができるやつ(レアジョブ等)が流行っていて、結構安価になってきました。これだと映画みるより習得は速いでしょう。 TEDも面白いですよね(日本語字幕も設定できます)。 最近は、個人間を繋げるサービスもあり、自分の近所に住む外人が英語を格安で教えてくれる仕組みもあります。私も hello-sensei.comとかを利用しています。カミさんは、これを利用してマレー語を習っています。

そうは言っても、「やっぱり、大変だよな」と言う方には、テクノロジーの方に目を向けて、そういう文明の利器を活用するというのもありだと思います。翻訳ソフト(マイクロソフト・トランスレーターなど)はかなり精度が上がっていますよね。この翻訳機も今いろいろでてきているので、これを駆使して会話するってのも良さそうです。そう、なんでもありだと思います。

「英語は別に必要ないよ」という方は、「スマホは別に必要ないよ」という人と同じです。使えたら無限の可能性が広がってくると思います。いつから始めても大丈夫ですし、たった2000時間英語に投資するだけです。時間はたくさんあるので、是非ものにしましょう。

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