👚こんな時期に、冬服を買いに回る古着屋がいるか! 4/16
夕方。
実家に行くと、玄関先に、母親の衣類数枚とメモ紙が置かれていた。なんだこれ。
「これ、なん?」
「ああ、今日電話かかって来てね〜!
冬物衣類を買い取りよるって言うけん、二枚でも三枚でも捨てるよりよかろ!
取りに来るって言うけんそこに置いとうとよ!」
いやそれ、押し買いだろ!
以前、父のシャツを買い取ると言う名目でロンジンの時計を持っていかれたことは既に母の記憶にはない。
説得しても無駄とは思ったが一応言ってみる。
「いや、今の季節に冬物の衣類を買い付ける古着屋はおらんやろ。
しかも、二,三枚で取りに来てくれるとか怪しいやん。」
「この辺をずっと回ってるって言いよったよ、ついでに取りに来るとよ!」
高齢者の多いそこそこの高級住宅街、完全に押し買いの巡回ルートに入ってるじゃねーか!
「いや、それ、服以外もありませんかとか絶対言うけん。
それでロンジン持っていかれたやん。」
「ロンジンってなんね!」
母には新しいブランド名を覚えることはできない。
とりあえず、まあ、多少のものは売り払われても困るようなものはないし、少しでも減るならいいか…?と言う諦めの境地に達する。
明日、(株)〇〇が来る時に立ち会うつもりはない。
投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。