春の筍と👚季節の押し買い　4/17

この日、朝9時40分に母親からの電話が鳴り響いた。
モンスターエンカウント！
朝っぱら何事かと思ったら、田舎(母の妹夫婦)から荷物が届いたという電話だった。

「あんた、田舎から荷物が来たとよ！」
「分かった分かった、筍やろ。夕方行くけん。」
「あんた、なんで筍って分かったとね？」

昨日いとこから、タケノコ送ったってLINEもらったからです。

いとこが送ってきた筍画像

「あらっそうね、あんた、たった今取りに来て！」

断る。

「夕方行くわ、いつも夕方しか行かんやん。」
何かごちゃごちゃ言っていたが、筍は逃げない。

夕方行ったら母が作った筍の煮物が。

夕方行ったら、筍は煮物にされていた。
正直、筍に関しては外食や惣菜で食べる方が好きだ。
なぜか母の作る筍の煮物は、鰹節やいりこがそのまま一緒に炊き込まれていて、もしゃもしゃザリザリする。

「あんた、タケノコ剥いて大変やったんよ！」

別にいいが、気になっていた押し買いの顛末を聞いてみる。

「あんた、そうは言うけど、あの服、渡鳥さん(仮)がくれて全然着らんふくやったけど、二千円で売れたよ！」
ちょっと待て、売ったのは友人からの貰い物かい！

「それだけで二千円になったん？」
怪しい。

「他にないですか他にないですか」
っていうけん、田中宝石店(どこだ？？)に持って行ってみて
「これはメッキですね、金にはなりません」
って言われた金メッキ(のチェーン)も出したら
「引き取ります」
って言うとよ。

普通に押し買いじゃねーか。

呆れつつ、実際のところ、母の宝飾品の引き出しは最近整理がおぼつかなくなってきて、本物の金鎖も金メッキもごちゃ混ぜに置いてあると思うから、売ったのが金メッキだけかは、真実は闇の中である

「その他にも
「何か何かないですか何かないですか。」
ってやたらと言うけん、かかとの抜けたような靴があったけんそれも出したらもう千円出すって言ったとよ。」
と言って、三千円せしめてやったとご機嫌である。

「それで「まだ何かないですか」とか言うけん、「あんたね。買いに来たのはあんたが初めてじゃないとよ。(仕事を)辞めてから二十年以上経っとるとやけん、ろくなもんがあるわけなかろうが。」って言ってやったとよ！」
と何かこう、自慢げである。

内容はまごうかたなき押し買いだが、母が満足しているようなので、いいのでは？
立ち会った方が絶対にストレスフルだったに違いない。

何故か晴れてるのに片方だけ取り込まれていた照明