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🩺 父が入院し、ペースメーカー手帳を要求する午後3/20

この日、3/20昼過ぎに、珍しく父からの電話が鳴った。

珍しい。

大体、どうでもいいものを頼むには私に怒られるのを察知しているので、父は基本頼みごとは母にしか掛けないはずだ。

珍しいなとは思いつつ、話を聞くと、父がペースメーカーを入れているため、付属品や説明書を、看護師さんが持ってきて欲しいと言っているという話だった。

いつになくまともな話だったため、内容を聞く。


①ペースメーカーの送信機(四角いもの)
②接続コード
③取扱説明書
④ペースメーカー手帳

「四角いの」がよく分からなかったが、収納場所とサイズを聞いたのでなんとかなるだろうと思う。

父は、その時点で母のことは言わなかったが、母に先に言っていないわけがないと思ったので、聞いてみる。

父。

「うん?うう〜ん、お母さんはもうね、認知症で全然分からないって言うからね。」

…じゃあ、いつも母に掛けてるのは何だ?

月曜日(3/22)午後7時に、家族面談に行く予定なのでその時までに用意すると約束して、私は実家に向かった。

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正直、とても写真はお見せできない。

行ってみたら、母が、父に頼まれた物を探そうとして、玄関先から父の書斎もどきから、引き出しという引き出しを引っ張り出し、中身をひっくり返して、めちゃくちゃに散らかしていた。

汚屋敷!

いや汚物はないのだが、玄関先の棚の引き出しを中途半端に出して、そこにこれでもかと物を積み上げたり、父の部屋にあった大量の紙類を玄関先にまではみ出して広げるなど、結構な惨事であった。

「あんた、来たとね。

お父さんが電話かけて来てからね〜!
ペースメーカー手帳を探せって言うとよ!
片付けとらんけん、全然分からん!」

あー。

まあ母が分からないのも無理はない。

父は割と、自分では整理しているつもりでも、適当にあちこちものを突っ込むので、ペースメーカー手帳は、大工道具が収納されている引き出しと同じ棚の、隣の引き出しにあった。

用意したものはこちら。

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正直、これを探すより(十分以内に物は揃った)、母が散乱させた書類やらを片付ける方がよほど時間が掛かった。

母が問う。

「あんた、今日、これ持っていってくれるんやったっけ?」

いいや。

3/22にね。

本日はもう、絶対にNO😃


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