見出し画像

私の意思とは関係なく落ちていく心模様は、そうあろうとしてさえ不確かな輪郭に不安を抱かせる

 心なく、通り過ぎていく音を眺め、静かに夢を見る。
 心なく、行き場をなくした声を見て、静かに佇む。

  意味もなく、理由もなく、
風の吹くまま、気の吹くまま。
   水面にゆれる落ち葉のように、
 波紋をたよりにあちらへこちらへ。

 私は今どこにいる?
 私は今どこにいる?

 行き先もわからず、立ち止まる先もわからず、
 天に運を任せたままで、いしはどこに溶けるのか。

 私は今ここにいる?
 私は今ここにいる?

 たしかな たよりもなく とおりすぎていく おと

 ふたしかな こえに みみをかたむける ちから

 ふあん ふあん ゆらん ゆれる

 水面に映る、誰でもない、私の姿。

 私は今、どこへ
 私は今、なにを

 そのすべてに いしを ちからを むける

 そのすべての おとに こえに こたえる

 静かな夢を見ている、私を
 静かな心でこたえる、私に

 なろうとする あろうとする
 こたえのない ものをつかむ

 たしかな輪郭を思い描いて、
 心なく縋る夢に胸を抱いて、

 静かな 涙を 流して いる

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。