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【 なしえのこと*保育園時代(第2話) 】

<年中時代>

私は4歳で保育園に入園するまで、家族以外の人とほとんど接したことがありませんでした。
突然大勢の子どもたちの中に放り込まれて、困惑しないわけがありません。
毎朝保育園の玄関で大泣きして、家に帰りたいと訴えていました。
母に抱っこされた私を担任の先生が無理やり引き離し、教室まで連れていったのを、今でも忘れることができません。
年中のときの出来事で一番印象に残っているのは、給食の時間のことです。
私は身体が小さくて、食べるのが遅い子どもでした。
いつも一番最後まで残って食べていました。
食べ終わった人から外遊びを始めます。
みんなが外に出ている間に、先生が片付けと教室の掃除をしていました。
私がまだ食べている横を、先生がほうきで掃いていたのを覚えています。
衛生的にどうなのだろうと今でこそ思いますが、当時はそれが当たり前の光景でした。
年中時代には、ほかにも嫌な思い出がたくさんあります。
のちに知ったことですが、担任の先生はあまり子どもが得意ではなく、子どもと接することに苦手意識があったそうです。
数年後にはストレスによるメンタル疾患が原因で、保育士をやめたとのことでした。

<年長時代>

年長になると同時にクラス替えがあり、担任の先生も変わりました。
子どもが大好きで、いつも明るい先生。
私は先生のことが大好きで、いつもそばにいました。
そんな私をとても可愛がってくれた先生には、感謝の気持ちでいっぱいです。
またクラス活動中に教室を抜け出して、未満児さんの教室に遊びにいくのが日課だった私です。
それを止めたり怒ったりせず、自由にさせてくれた先生方の温かな対応。
私にとっての保育園生活2年目は、とても楽しいものでした。




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