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74.【本の感想シェア】江副浩正 -8兆円企業を作った男-

おはようございます、narumiです。
今回は本の感想シェアをしていきます。
今回は、別の記事でシェアした勉強系のYouTuberでオススメしたサラタメさんの動画を見て気になり読み始めた本です。

↓サラタメさんに関する記事はこちら。

4割ほど読んだ所で印象的だったポイントについてシェアしていきます。

◆江副浩正とは

本では、リクルート創業者である江副浩正さんに関する様々なエピソードが書かれており、小説を読んでるような感覚で読みやすいです。
リクルートは日本では知らない人がほとんどいないのではないかと思われるほど有名な大企業ですが、今回の本を読むまでその創業者である江副浩正さんについては全く知らなかったです。

江副浩正さんについての詳細な経歴に関しては↓こちら。

"江副 浩正(えぞえ ひろまさ、1936年(昭和11年)6月12日 - 2013年(平成25年)2月8日)は、株式会社リクルートの創業者として知られる日本の実業家。東京大学が生んだ最大のベンチャー起業家と評されるが、「リクルート事件」の贈賄側人物としても知られる。また奨学金財団として江副育英会を創設し理事長を務めた。

東京大学在学中にリクルートを創業し、大企業に成長させた。1988年(昭和63年)1月会長に就任、同年6月に「リクルート事件」報道が始まり、1989年(平成元年)2月に逮捕。リクルート裁判は14年間、開廷数322回に及び、日本の裁判史上記録的な数字であった。2003年(平成15年)3月、執行猶予付き有罪判決を受けた。

その後、人材育成を支援する財団法人江副育英会(現:公益財団法人江副記念リクルート財団)や執筆業、慈善事業などを通じて活動していたが、2013年(平成25年)2月8日、東京都内で死去。"

引用:Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E5%89%AF%E6%B5%A9%E6%AD%A3)


東京大学に在籍中にリクルートの前身である株式会社大学広告を設立しています。
それ以外にも驚きなのが、30年以上前に既にアマゾンの主力収益源となっているサービスのAWSの構想を持っていたことです。

"1987年にファイテルを買収した江副は、ニューヨークとロンドン、そして日本の川崎に「テレポート(通信機能を備えた巨大コンピューター基地)」を作り、3つの拠点を国際回線で結んで金融機関などにサービスを提供しようとしていた。コンピューターのパワーや通信回線の速度は今とは比べ物にならないが、現在アマゾンの収益源の柱となっている「アマゾンウェブサービス(AWS)」と同じものを、30年以上も前に構想していたのだ。つまりクラウド・コンピューティングである。"

引用:PRESIDENT Online(https://president.jp/articles/-/44998?page=2)


◆個人の尊重

本を読む中で特に印象に残った部分は江副浩正さんの一緒に働く社員を尊重する姿勢です。

日本リクルートメントセンター(日本株式会社大学広告から変更された社名)の経営三原則では、以下の内容が掲げられていました。
『1. 社会への貢献、
    2. 個人の尊重、
    3. 商業的合理性の追求』

"2の「個人の尊重」は松下幸之助の影響を受けている。取材で幸之助に会った時、江副は最後に「経営の神様」に経営の要諦を尋ねた。すると、幸之助はこう答えた。
「人は誰でも得手なこと不得手なことがありまんがな。誰に、どの仕事を、どこまで要望するかが大事やなぁ」"

"3の「商業的合理性の追求」も幸之助の教えである。幸之助の語録には「利益を上げ、税を納めるのが国家への貢献」というくだりがある。これを江副は「仕事の生産性を上げ、仕事のスピードを高め、高収益社会にして税金を納めることがリクルートの誇り」とした。"

引用:起業の天才!ー江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男ー

本を読み進める中で、江副浩正さんは自分にない才能を持つ人を引き上げて、その人を生かす天才だなと感じました。

"江副は自分を含めた社員に対して「こうしろ」とは言わない。社員が常々、不満を持っている事業や、自分が「やってみたい」とか「変えなければいけない」と思っている事柄について「君はどうしたいの?」と問いかけるのだ。
社長に「どうしたい?」と聞かれた社員ははじめ戸惑うが、江副は「それで?」とがまん強く社員の意見を促す。"

"「江副さんには『こうしたい』という意見がある。でも、それを自分が言えば、命令と服従の関係になってしまう。だからしつこく『君はどうしたいの?』と聞くんです。はじめのうち社員はトンチンカンなこと言っていますが、江副さんは『それで?』『でも、こういうこともあるよね?』と誘導していく。すると、そのうち社員は、江副さんが考えていた正解やそれより素晴らしいアイデアにたどり着く」
そこで江副は満面の笑みを浮かべ、こう叫ぶのだ。
「先生!おっしゃるとおり。さすが経営者ですねえー!」"

"社長に「さすが先生!」と言われて目を白黒させている社員にすかさず、江副は畳み掛ける。
「じゃあそれ、君がやってよ」
「えっ、私がですか?」
「そう君が。だって君の言うとおりなんだから」"

引用:起業の天才!ー江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男ー

社長の前で意見を言った社員は言ったからには引けないし、自らが当事者として事業に携わっていきます。
自分がどうすればいいのか正解がわかっていたらついつい言いたくなるし、言ってしまった方が簡単だと思いますが、我慢強く聞き出し、相手の言葉にしてしまいます。
不満を持っていたはずの社員も当事者として不満の対象を解決に導く当事者にしてしまいます。

ただ言われたことだけやる。もっとこうしたらいいのではないかと思いながらも自分の意見は通るはずがないしと言われるままにやっていると、社員のモチベーションは下がるなと感じました。
1人1人を主役として尊重して個人個人の力を引き出して生き生きと仕事をさせてしまう江副さんのすごさを感じました。

以上が印象に残ったポイントでした。
読了した際には別の記事でさらに本の感想についてシェアしていきます。

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