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勝手推敲

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勝手推敲は新聞の一面コラムを自分なりに推敲しています。 日本語の作文技術(本田勝一著)と「編集手帳」の文章術(竹内政明著)を読み始めてみました。公開後にも手直しをしていきますの…
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#推敲

[勝手推敲]令和3年9月8日 編集日記「国体中止」

原文子どもの頃、道端でお金を拾って警察署に届けたことが何度かあった。100円のことも、1…

[勝手推敲]令和3年9月7日 編集日記「白露」

原文 ほうきを逆さに立て、布巾をかける。長居する客が早く帰るようにとのまじないは、だいぶ…

[勝手推敲]令和3年9月4日 中日春秋

原文自民党の総裁選は、現職が強いのが通例で、無風が多い。とはいえ選挙である。党員の声が風…

[勝手推敲]令和3年8月27日 編集日記「似たもの同士」

原文庶民の心の機微を描いた作家山本周五郎は、勤めをしながら原稿を書いていた駆け出し時代、…

[勝手推敲]令和3年8月25日 あぶくま抄「瑞穂黄金」

原文美食家として知られる北大路魯山人は「特にうまい米はもうそれだけで充分なんだ。他に何も…

[勝手推敲]令和3年8月23日 雷鳴抄「お役所の癖」

原文 新型コロナウイルス流行が始まって以降、欧米の研究者から対策に関連して多数の論文が出…

[勝手推敲]令和3年8月24日 編集日記「用具の進化」

原文パラリンピックの起源は73年前、英国の病院で行われた、16人の車いす患者によるアーチェリー大会とされる。第2次世界大戦で脊髄などを損傷し、下半身不随となった軍人らがスポーツに取り組み、機能回復に生かしていた ▼その後、競技や参加者が増え、1960年にローマで第1回大会が開かれる。当時は大半の競技が車いすの選手が対象だったため、第2回東京大会から3大会連続で使用されたシンボルマークには、車いすの三つの車輪が描かれた ▼競技技術の向上とともに、車いすは進化を遂げた。バスケット

[勝手推敲]令和3年8月21日 河北春秋

原文故田中角栄元首相の語録にある。「椅子から30センチ飛び上がった」。福田赳夫、大平正芳…

[勝手推敲]令和3年8月20日 あぶくま抄

原文作家の村上春樹さんは二泊三日で香川県を訪れ、ひたすら讃岐うどんを食べまくった。製麺所…

[勝手推敲]令和3年8月19日 明窓

原文大学時代、先生に教わった。「缶ビールにも鮮度がある。製造年月が新しいものを買え」と。…

[勝手推敲]令和3年8月18日 正平調

原文平安時代のこと。仏教聖典を寺で供養しようとして、予定の日時が3度にわたり雨で流れた。…

[勝手推敲]令和3年8月18日付 読売新聞 編集手帳

原文日本にコーヒーが伝わったのは江戸時代の初期、長崎の出島からといわれる。「珈琲」という…

[勝手推敲]令和3年8月17日付 福井新聞 越山若水

原文編集者として、そして翻訳家、作家として、さらに戦前、戦後を通じて、日本における子ども…

[勝手推敲]令和3年8月17日付 福島民友新聞社 編集日記

原文八幡へ参らんと思へども賀茂川桂川いとはやし―。八幡様にお参りしようと思っても、川の流れが速い。平安時代の今様、現代風に言うと歌謡曲の詞をまとめた「梁塵秘抄(りょうじん ひ しょう)」を読んでいくと、京都や大阪の川が繰り返し詠まれている  ▼川や河原は古くから神が遊ぶ場所と考えられたり、人が生きる世と浄土を分ける境と考えられたりしてきた。川沿いに神社などが多く建てられているのはこのためだ。春秋のお彼岸も、川の対岸に亡くなった人がいるとの発想によっている  ▼お盆は、大雨ばか