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今日の一言 3冊目

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今日の一言 3冊目
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#戦国策

「情報は漏らさず、決め事はきちんと決行する」謀泄者事無功、計不決者名不成

謀るるの泄るる者は事功無く、計の決めざる者は名成らず
―謀泄者事無功、計不決者名不成―

[原文](戦国策)
謀泄者事無功、計不決者名不成。

[書き下し文]
謀るるの泄るる者は事功無く、計の決めざる者は名成らず。

[原文の語訳]
謀は漏らす者は功をなせないし、優劣を決めきれない者は名分を成し遂げられない。

[解釈]
謀略などの計画が漏らしてしまうよう人は成功は難しいですし、推し量ることができ

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「甘く見てると痛い目にあう」敵不可易、時不可失

敵は易るべからず、時は失うべからず
―敵不可易、時不可失―

[原文](戦国策 秦策四)
敵不可易、時不可失。

[書き下し文]
敵は易(あなど)るべからず、時は失うべからず。

[原文の語訳]
敵を侮ってはいけない、時期を逸してはいけない。

[解釈]
相手を侮ってはいけないし、タイミングを逃してはいけないということです。

相手の弱点や隙をつくことは大事ですが、それで完全勝利と勘違いし慢心して

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「全力を尽くしつつ時を待つ」信不棄功、知不遺時

信は功を棄てず、知は時を遺れず
―信不棄功、知不遺時―

[原文](戦国策)
信不棄功、知不遺時。

[書き下し文]
信は功を棄てず、知は時を遺れず。

[原文の語訳]
信義とは功績が上がるまで続けること、知的とは時を逃さないことにある。

[解釈]
信義に厚い人は結果が出るまでやり続け、知恵のある人は機会を逃さないということです。

成果が上がらないと途中で投げ出してはいけません。辛抱強くやり続

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「知識だけでは足りない」以書為御者、不尽於馬之情

書を以て御を為す者は、馬の情に於いて尽くさず
―以書為御者、不尽於馬之情―

[原文](戦国策)
以書為御者、不尽於馬之情。

[書き下し文]
書を以て御を為す者は、馬の情に於いて尽くさず。

[原文の語訳]
読書だけで馬お御し方をする者は、馬の心情までは理解できない。

[解釈]
知識だけもっていても経験を積まなければいけないといいうことです。

机上論だけで実践で活用できなければ意味がありませ

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「きちんと評価する」明主不掩人之義

明主は人の義を掩わず
―明主不掩人之義―

[原文](戦国策 巻第十八)
明主不掩人之義、忠臣不愛死以成名。

[書き下し文]
明主は人の義を掩(おう)わず、忠臣は名を成すを以て死をいとわず。

[原文の語訳]
名君は他人の功績を覆い隠さない、忠臣は大義名分のためには死をいとわない

[解釈]
できるトップは人の功績を隠したりせず人前できちんと誉めるものです。他人の功績を我が物としたりしません。

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「前始末を心がける」前慮不定、後有大患

前慮定まらずんば、後に大患有り
―前慮不定、後有大患―

[原文](戦国策)
前慮不定、後有大患。

[書き下し文]
前慮定まらずんば、後に大患有り。

[原文の語訳]
前々から考えまとめておかないと、後になって大きな憂いとなる。

[解釈]
早めの決断や対処しておかないと、後から大事になりかねいということです。

何事においても起きる前に予測し注意をはらっておけば、大体のことは避けることができか

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「過去の成功例では通用しない」以古制今者、不達於事之変

古をもって今を制する者は、事の変に達せず
―以古制今者、不達於事之変―

[原文](戦国策)
以古制今者、不達於事之変。

[書き下し文]
古をもって今を制する者は、事の変に達せず。

[原文の語訳]
過去の成功例を今に当てはめようとしても、時代や社会の変化には通用しない。

[解釈]
過去の慣例では現代には通用しないことがあるということです。

横綱相撲を期待しても、それだけでは勝てないこともあ

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