「前始末を心がける」前慮不定、後有大患

前慮定まらずんば、後に大患有り
―前慮不定、後有大患―

[原文](戦国策)
前慮不定、後有大患。

[書き下し文]
前慮定まらずんば、後に大患有り。

[原文の語訳]
前々から考えまとめておかないと、後になって大きな憂いとなる。

[解釈]
早めの決断や対処しておかないと、後から大事になりかねいということです。

何事においても起きる前に予測し注意をはらっておけば、大体のことは避けることができか小さな芽のうちに積むことができます。後回しや見て見ぬふりをしていると、やがて取り返しがつかない事態になってしまうのです。

組織でも「誰かがやってくれるだろう」と人任せにして終わった気でいると、あとでツケが回ってくるものです。少しでも関わっておくか進捗状況を確認するだけでも、誤りに気づけたり微修正することができるのです。

撤収する時のことを考えて設営すると楽ですよね。設営前の荷降ろしでも置く位置で作業効率が違ってきます。

後始末よりも前始末です。前倒ししてこなせば余裕ができますし急変にも対応しやすくなります。前始末は仕事ですが、後始末は原状回復するまでの作業です。

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