元社畜ならではの仕事の心がけ
頑張りすぎない
仕事は頑張るものであり、一生懸命にやるものだけど、頑張りすぎは禁物。
重要なのは「頑張りすぎないこと」で、元社畜の私はこれを仕事の心がけとしている。
経験からの心がけ
もちろんただ怠惰でありたくて「頑張りすぎない」をモットーとしているわけではない。
私は頑張った。
今もちょっとは頑張ったけど、社畜と揶揄されていた頃の私は厳しく自己評価しても「頑張りすぎ!」と思えるぐらいに頑張った。
頑張った私に残されたものは
ボロボロの体
だけだった。
ストレス性胃潰瘍で極限まで痛めつけられた胃腸、寝る時間のなさから癖づいてしまった不眠症、波風立てないための愛想笑いからのチック症。
頑張りすぎた私を待っていたのは、仕事中に意識不明で倒れるという最悪のプレゼントだった。
頑張った先に待ってるのは?
残念ながら福利厚生や人事評価制度バッチリの大企業で働いたことがない私。っていうかそんな会社存在するの? 都市伝説でしょ? とか思って疑ってる。 (ちゃんとしてる企業様すみません……)
何が言いたいかというと、万年人手不足で過労を強要するような職場で頑張っても、待ち受けてるのは「さらなる仕事の押し付け」と「給料に反映されないという現実」だけだ。
同じ給料をもらっているAさんとBさん。Aさんは頑張り屋さんで要領がよく、Bさんはマイペースな人だとしよう。
Aさんが仕事を素早くババッと終わらせたとしても
「もう終わったの? じゃあ早いけど上がっていいよ!」とはならない。
大体が「もう終わったの? じゃあ次はこれをお願いしていい?」となる。
一般的なサラリーマンだと定時というものが存在し、所定の労働時間は何かしらの仕事をしなければならない。職業専念義務にも関わってくる。早く仕事を終わらせたからといって早めに上がれるわけではなく、かといって退勤時間までボ~っと過ごしていて良いわけもない。
仕事をする以上、これは道理だ。
しかし、考えてほしいのはここからである。
マイペースなBさんは、当初与えられた仕事を時間いっぱいやる。
別にBさんはサボっているわけでもないし、時間いっぱい仕事をしているのは事実だ。
だが、仕事量でいうとBさんが100の仕事をこなしているのに対して、Aさんは120の仕事をしていることになる。
それなのに給料は同じ、ということが往々にしてある。
社内でしっかりとした評価がなされていれば
「Aさんは頑張ってるから給料(ボーナス)に反映しよう!」
となるのだろうが、ちゃんと評価されている企業が日本にどれくらいあるのだろう?
与えられた100の仕事をしているBさんはもちろん悪くない。
仕事を要領よくこなしているAさんも当然悪いはずがない。
ネット上のアンケート結果なんかを見てみても、自分の働きと給料が見合ってないと思っている人はかなり多いようだ。
歪められる正義
人は生きるための糧を得るため、給料を貰うために頑張って働く。
となると、まともな給料を貰えないのであれば必要以上に努力するのはムダに思えてしまう。
評価制度がしっかりしない限り、(給料の面だけで考えると)Aさんは頑張り損となってしまう。
すると、Aさんは仕事を頑張らない方が、少し手を抜いた方がいいのではないかと思えてしまうのだ。正義が歪められてしまうのだ。なんてこった!
社畜時代の私を例に挙げてみよう。
私は望まず(というか騙し討ちのような形で)社員になり、店長という役職を押し付けられた。
しかし私は店長であったにも関わらず、若い社員より給料が低かった。
なぜなら、私は定時でタイムカードが切れるように計算して仕事を終わらせていたのに対し、若い社員はダラダラと仕事した挙句にしっかりと残業をつけていたからだ。
その上、私は店長職だったにも関わらず、役職手当てなどは一切なし。
肩書は店長だが扱いは一般社員であるため、基本給は若い社員と同じで、残業がつかない分、給料が低くなってしまっていた。
ここで皆様にクエスチョン。
当時の私は、手を抜いて仕事してしっかりかっちり残業をつけるべきだったのだろうか?
残業をするということは、その分プライベートの時間が圧迫されるということだ。
不必要なところで自分の時間を切り売りする必要はあるのだろうか?
褒めるのが下手くそ
愚痴っぽくなりすぎたので話題を変えよう。
日本の企業や上司は、往々にして褒めるのが下手でもある(※あくまで所感です)。
仕事はやって当たり前、頑張って当たり前なのは重々承知しているのだが、それにしても褒められる機会は少ないと思う。
これを読んでくださっている社会人のあなた!
今までの社会人生活で、褒められた回数と叱責や注意をされた回数、どちらが多いですか?
管理職にある人、褒めた回数と叱責した回数、どちらが多いですか?
褒められた回数が多いあなたは、とても良い職場もしくはとても良い上司の下で働いているのでしょうね。 羨ましい。
別に大人になってまで猫なで声で必要以上に褒められたいわけではないが、自分の仕事を褒められたら気分がいいし、モチベーションも上がる。
管理職にある人は「褒める」という行為を上手く使って、モチベーションアップを図った方がいいですよ?
大雑把なまとめ
頑張りが何かしら反映される職場や環境なら、身体や心を壊さない程度に頑張るのはありだ。むしろ推奨する。
しかし、頑張っても報われない職場や環境では頑張るな!
「頑張ればいつかは改善されるだろう……」
ごめんなさい、それは儚い夢と終わることが多い。
すぐに改善されそうな場合は頑張った方がいいけど、改善されてこなかったから今のその環境があるわけだし、改善されるとしても、「いつか」があなたが健康で働ける未来かもわからない。
心と体と生活(もしくは収入)のバランスを保つため、80%ぐらいの力で余力を残して仕事をする、踏ん張りどころがきた時だけ100%で頑張る、この心がけが大事だと考えている。
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