見出し画像

Bリーグが何のスポーツかも知らなかった私、突然Bリーグにハマる


・オタクの良いところだけど

主語が大きいけど、オタクは大体フッ軽だと思う。
コンサートのチケットが余ってると言えば、暇だし行くわと言い、前売り消化したいから映画見てきて入場特典だけもらえないかな?といえば二つ返事でオッケーという。
私の友達のオタクはみんながこういうスタンス。
そんな友達がいることは本当に恵まれているし、私自身も誘われたら何も知らなくても "面白そうだから " という理由だけでとりあえず行く。
だからなのか、私には趣味が沢山ある。ありすぎ。
お金を落とすかどうか関係ないことまで趣味にしていいのなら、
ジャニ系アイドル(2つ)・韓国アイドル(6つ)・二次元アイドル・フィギュアスケート・バレエ・アニメ・声優・漫画・舞台俳優・2.5次元・ゲーム・レジン工作・ビーズアクセサリー作り……。

さすがに多すぎる。節操なしオタクか。しかもタチが悪いのが、ハマると一気にのめりこんで、そのあと勢いは緩やかになりつつも数年は続くことだった。上記の趣味を同時に続けていくのは現場被り的にも、金銭的にも、体力的にもなかなか大変だ。
今年は何か減らすぞと、ひとまずアイドル達のファンクラブを絞り、CDを積まないようにしてやれやれ、と思った矢先、友達からバスケ観戦に誘われて、まんまと行った。
そして、そのバスケが今私に新しい旋風を巻き起こしている。
オタクのフットワークの軽さは自らを苦しめる素敵なところだ。

・元々スポーツとの関係は良好

両親がスポーツに微塵も興味を示さない割には、私はスポーツ観戦が結構好きだった。観戦といってもテレビで見るくらいで、特定のスポーツに特別詳しいわけではない。オリンピックとかワールドカップ的な世界大会があれば、もちろん日本が勝ったらいいな~と、にわかもいいとこだが応援をして。
野球は大谷選手とか、バスケは八村選手とか、本当にものすごい大スターしか名前を知らない。野球でいえば、友達に野球ファンがいること、ドラフトの時はニュースで盛り上がっていることなどから、かろうじて名前を知っている選手が数人いて他のスポーツより少しマシ程度。
唯一、フィギュアスケートだけは小学生の時から観るのが好きで、やれあのジャンプが、スピンが、レベル4が…と得点についても話せて、好きな選手の好きな演目の真似もできる。アイスショーを観に行ったことだってある。でも、試合を生で観たことはなかった。テレビで観れたらまあいいかな。現地で見てみたいけど、くらいで熱烈なファンではなかった。

それに私は学生時代、運動部で青春を過ごしたわけではない。
中学・高校と帰宅部だった。帰宅部オッケーな学校だったから。
中学なんてさっさと家に帰って16時から始まるドラマの再放送を楽しみにしている華のない学生だった。
今思えば、ちゃんと部活はやったほうが良かったのかもしれない。他校に自転車で練習試合に行って疲れ果てるとか、そこで友達ができて練習試合が楽しみになるとか。
そう思うが、過去には戻れないので仕方ない。
部活の汗・涙・絆・仲間・苦悩・悔しさというのはスポーツ漫画を読んで、追体験している。
だから、バスケ観戦を人並み、もしかしたらそれ以上に楽しめたとしてもハマりはしないだろう、と思っていたのが本音だ。


・本物に弱い

スポーツでも、コンサートでも、落語でも生を体感するというのは、いろんな衝撃を受けると思っている。
「こんなに近いのか」「こんなに音に迫力があるのか」「ファンの声援がすごい」とか。
その場でしか感じられないものが私も好きだし、きっと現地に来るような人はみんな現場を感じに来ていると思う。
現地に行くというのはある意味リスクを伴う。
ちょっとハマりかけ、興味がある状態で現地に行くと大概、そのままハマってしまうリスクだ。これはアイドルに限らないと思う。
そりゃあ、本物のほうが良いに決まってるし、迫力もあるし、なにより目の前にいるのだからそれは当然。
別の記事でも書いたことがあるが、私がKAT-TUNの中丸さんにハマったきっかけも、やっぱり本物をコンサートで見てしまったことが大きな要因になっている。あり得ないほどかっこよかった。テレビで見る中丸さんの数百倍かっこいい。
今までの推しもそうだが、「本物はやばいくらい最高!!!」というのを何回も身をもって体験していた。
それなのに、「まあバスケはアイドルじゃないし、さすがにハマったりしない。スポーツ観戦でしょ!」と思っていた自分がいるのだから、人間喉元過ぎればなんちゃらってことなのだ。

私は心が未だに小学生なので、足が速くて、運動神経がよくて、背が高い人に今でもときめいてしまうような人間だ。
こんなチョロいオタクが陽キャのスポーツ観戦なんかしたら絶対ダメだよ。


・近いとテンションが上がる特性有り

最近韓国アイドルのアカウントに顔を出さなくて、何してるのかなと思った友達がいつの間にかバスケにハマっていたんだから、その時点で何かを察するべきだった。
トントン拍子で話が進んだ結果、ベンチにもコートにもすごく近い、かなりいい席を取ってくれた友達。ライブでいえばアリーナ席みたいなもん。
アイドル大好き!で生きてきた私にとっての「いい席」というのは「近い席」だったので、この記事では近い席のことをいい席と表現させてもらおうと思う。(近けりゃ近いほど良いってもんでもないかもと後で気づいたけど)

選手のウォーミングアップするところも間近で見られて、思い返すとかなりいい席だったのに、あの時は選手の名前も何も知らなかったから、その席に座る意味(選手のアップの姿をガン見する、ベンチの様子をガン見する、選手同士楽しそうに話しているのをニコニコ見る、対戦チームの選手との様子を見る・マスコットキャラと選手が楽しそうにしているのをガン見する)を果たせなかったのが残念だ。
友達の応援してる選手の背番号だけ教えてもらって、まあ私も誰か応援したい選手がこの試合中に見つけられたらいいなと思っていた。

私は黒子のバスケという漫画が大好きだった。スラムダンクは読んでいないので、おそらく超次元バスケだけを見せられていたが、どこから打つと何点とか、ポジションの名前には聞き覚えがあった。
漫画を読んでいるときに司令塔という役割がかっこいいと思っていたし、一番好きなキャラが伊月くんだったからPGが好きだ。あと、高尾和成というズルいキャラ。
知識なんてあって無いような状態で観戦に行った為、とりあえず好きなキャラと同じPGに目を付けておくことにした。
入場時に配られた冊子には、選手の背番号・名前・身長・体重・ポジションが載っていたのでそれを熟読する。
これを言うと怒られそうだが、アイドルが好きという時点でイケメンが好きなんだろうなということは薄々感じて頂いていると思う。
そんな私は冊子の写真もしっかり見たわけだが、バスケ選手ってイケメンしかなれないわけではないよね?というくらい皆さん素敵だった。
どこのチームを観に行ったのかはあえて書かないが、サムネイルの画像と、バスケがお好きな方なら背番号2のPGで誰のことか分かってしまうんだろう。
ひとまずその背番号2のPGを目で追うことにした。
私は本当にバスケを知らなかったため、八村塁選手以外は、ワールドカップで名前を覚えた河村選手・ホーキンソン選手・富樫選手、あとは有名な五十嵐選手しか知らない。
24秒ルールもこの時初めて知った。私はワールドカップで何を見ていたんだろう。

ホームゲームの入場・演出がさながらコンサートのようで(C&Rあり、ペンライトを持ってるブースターさんが多数)、圧倒されている間に試合は始まっていた。


・当然の結果

結論から言うと、バスケにハマった
正確には初めて見た試合の次の次の試合でガンとハマった。
初めて観た試合がとても良かったから、今度は別のチームの試合を観に行って、そしてまた最初のチームを観てやっぱりこのチームだと確信してしまった。
好きな選手を決めきれないが、最初に目で追っていたPGがやっぱり気になる。
とにかくスマートで多分ものすごいことを表面上平然とやってのけていたところ、あまりにもかっこよかった。アシストもさることながら、点もバシバシとる超かっこいいPGだった。
でも、顔の造りはかわいい。困った。
そして今もハマり続けている。急速に。
私がこういう記事を書きたくなるのは、ハマった時だけ。
文章を書きたくなるということは、おそらく自分は沼に沈んでいる最中。
そういった自覚もある。

これもあとから知ったことだが、チームはまず地区優勝を目指していたこと、そしてその先のチャンピオンシップに向けて頑張っていて、これまで怪我人が続出していて大変だったこと。
地区優勝にはもちろんシーズンの勝率などが関係すること。
そして、シーズンが終われば契約を更新するとかしないとか、移籍などの事情があるというのも後から知ったことだった。
今シーズンが終わったあと、来シーズンも同じメンバーで試合ができるかは分からないということだ。移籍したり、外国籍選手が国に戻ったりと色々事情があるらしい。


・結局「仲が良さそう」なところに惹かれる

試合中はよく分からなかったが、あとからジワジワチームを応援したいポイントが出てきた。
それは、チームの仲の良さだった。
バスケチームもしっかりSNS発信して、Youtubeに動画もある。そこでなんとなくの雰囲気を気軽に見れてしまう。
色々なことを一気に知った時、急激にこのチームを応援したいという気持ちになってしまった。

私が好きなアイドル達も、とにかく仲が良さそうなところが好きだ。
メンバーが楽しそうだから。

バスケは団体競技。だから、もちろんそのために必要な練習はしているんだろうと思ってはいたが、想像以上に仲が良さそうだったのだ。特に外国籍選手と日本人選手がすごく仲良しで何故かじんときた。もっと殺伐としていると勝手に思っていたから。
「必要最低限の会話はして、試合の時だけはよろしくやろう」みたいなスタンスなのかと。
全然違いました。すみませんでした。そうですよね。
ずっと一緒に練習して、何十試合もやって、一緒にご飯を食べて、遠征して、苦しいことも嬉しいことも共有してるんですもんね。
部活をしていないのに、なぜか心が体育会系なこともあり、国を超えた仲間としての信頼的なのを見ると泣けてくることがある。
日本語があまり話せない外国籍選手とどうやってコミュニケーションをとっているのか不思議だが、とにもかくにも関係が良さそう。

「このチームでチャンピオンシップ優勝しよう!!!!!!」と、ハマって1ヶ月の私が厚かましくも思ってしまった。
それくらい心を掴まれた。


そして、ハマって1ヶ月で今シーズンは終わった……。
バスケは4~5月で大体シーズンが終わる。
タイミングが良かったのか、悪かったのか。
私はここから次のシーズンのファンクラブ入会受付開始まで少し考える時間があるのだ。良かったに違いない。
もしかしたら受付開始の7月までにこのバスケ熱は落ち着くのかも……いやどうだろう。
オフシーズンに何かイベントがあるのか、そういったところは私はまだ調べきれていない。感謝祭があるとは聞いているが、なんせ私はファンクラブに入っていないので今シーズンは参加できない。

とりあえず、バスケLIVEアプリに入会して、まずは好きなチームの試合の見逃し配信を全部観ている。次にハイライトを見て、他チームの試合も観て……。とにかく時間があればずっと試合を観てしまうようになった。
バスケの試合を観ながら夕飯を食べる日がくるなんて!!!

それに、チームにいた選手が移籍して…となると、移籍した先のチームでどのように試合をしているのかが気になってくるんだろうなと。
今好きな選手がどこかに移動したらそっちも追うことになるんだ……。
ホームで観れるうちに全力で応援するしかないという気持ちにさせられる。
いつなにがどうなるか分からないんだから。
移動があるなら好きな選手がどんどん増える可能性もある。

……もしかしたらそうこうしているうちにシーズンが始まってしまうのかもしれない。すると、私のバスケ熱が落ち着く前にファンクラブ入会受付開始がくる可能性は相当高い
もう少しで6月……受付は7月から、過去の試合もYoutubeもまだまだ見終わってない。
これは、おそらく……皆まで言うのはやめよう。

そういうことだと思う。
初めてのスポーツ界隈で驚いたことがあったらまたこのnoteを更新してみよう。


アイドルのファンクラブ、4つ辞めたと思ったんだけどな…


コンサートが始まるかと思った

この記事が参加している募集

#スポーツ観戦記

13,629件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?