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マレーシア留学で大切なポイント②   「国民性」から考える

著者自身も「香港」と「アメリカ」の大学に留学経験があるが、現地の学生とともに学び、学生生活を送る上で、渡航先の人々の「お人柄」も重要だ。

包容力と適度な距離感

「言語」でも触れたように、マレーシアは3民族(マレー系、中華系、インド系)で構成される多民族国家だ。それぞれが、自分の民族を大切にし、他の民族を尊重することで、国や日常生活が成りたつ。そのスタンスを、個々人がもちあわせているので、相手を受け入れる「包容力」と「適度な距離感」を感じた。ただし、「包容力」なのか「許容力」なのかは、わからない。

また、多民族間ではお互いが違ってあたりまえだ。日本のように察する文化ではなく、言うべきことは言う必要がある。その上で、どう思われるか人目を気にする必要はない。同じでなくていいのだから。これは、実際にマレーシアで会った複数のマレーシア人(マレー系、中華系、インド系)とのコミュニケーションの中で感じたことだ。

たとえば、滞在中に、日本に留学経験がある青年と食事をする機会があった。まず、彼のものごしが穏やかで、日本人に似ているように感じる。しかし話をつづけると、「これはできる」「できない」「このくらいは大丈夫」など自分を理解してもらうのに必要な情報をきっちりと言葉にしていた。
 

細かいことを気にしない

3週間の滞在中、街中の人も、たまたま話す機会があった人も、みなさん穏やかだった。怒ったり、文句を言う人に1人も出会わなかった。
 
旅の最初に入ったマクドナルドでも、他のレストランでも、注文したものが出てこなかった。チェックや意識がゆるいところもあるが、その分他の人にも寛容なのだろうか。

また、マレーシア渡航前に、ベッドのマットレスが1つ壊れていると、宿泊予約サイトのレビューを読んでわかった。私からオーナーに取替えを依頼して、先方が動いて間に合ったが、依頼しなかったら、壊れたままだっただろう。「気にする(気になる)レベルは、日本人とマレーシア人でかなり違うな」と思う一件だった。

ありのままの自分でいいと思える国

「包容力(許容力)」「適度な距離感」「細かいことを気にしない」というのが、マレーシアの国民性だと感じた。それが本当なら、「ありのままの自分」でいられて生きやすい。相手が「細かいことを気にしない」なら、自分も細かいことを気にする必要がない。

また、意見を言ってきても、強く押してこないので、無理して合わせる必要もない。「はっきり言うけど引き際がいい」というのが、マレーシアの国民性だと感じた。

学校の授業のグループワークや、学生生活を想像してみて、上記のようなタイプの友人とともに過ごしたいかどうか。これも留学先の国を選ぶポイントになるだろう。

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