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2022/2/10

2月10日


2月10日というと、私の中では数年前に他界した父方の祖母の誕生日。毎年この日は何かあったような気になるのはきっとこれだと思う。

私の家族の誕生日は生まれ月は違うが不思議と日付が重なっている。
父と私は28日、母と上の弟は5日、下の弟と父方の祖父は20日。祖母の10日は少し離れるけれど従兄弟と同じ。

父方の祖父は私が幼い頃に亡くなった。
ある日私が祖父の真似をしたくて、おもちゃのサングラスと腕時計を付けて同じポーズを取って撮った写真が残っている。まだ3、4歳の頃の出来事、その時のことをなんだか妙に憶えているが、逆に祖父の記憶はそこで途絶えている。病室にいた頃の祖父のことは憶えていない。

祖母とは実家でずっと同居していた。大阪生まれだったが、戦時中幼い頃に北海道まで逃げてきたらしい。幸い裕福でお偉い家庭にお世話になり、そこの歳の近い子どもと一緒に可愛がられて育った。という話を祖母が亡くなった後に伯母から聞いた。一度はぐれたという2人のお姉さんとも再会できた。私も何度か会ったことがあるが、育ちが違ったというのは今ならなんとなく理解できる。

祖母が亡くなったのは7月7日だった。
その少し前に父から祖母に顔を見せに来いと連絡をもらっていて、行くタイミングを図っていたが間に合わず会えないままお別れとなってしまった。会えても認知症が進んでいたので誰だかわからなかったかもしれない。一番最後に会った時もなんだか怪しかったのだから。

七夕の日に
「お父さんにやっと会えるね」
と放った伯母の言葉が忘れられない。

ちょっとわがままな祖母とずっと一緒に生活していた家族が苦労していたのはわかっていたが、長い間、祖母は寂しかったのかもしれないなと思った。


スタートのスタート


何かを始める時に大体その前段階というのが必要だ。
自分が唐突に始められたと思ったことも、誰かの前準備があってこそだったりする。
子供の頃の習い事も、親や周囲が「こうしたらやらせてあげられる」と費用や先生や環境を検討しないと始めるのは難しい。本人の意欲だけではなく同時に様々な要素が必要になる。どんな規模でも同じだ。

常日頃、あれやってみたい、これやってみたい、と考え妄想にふけることは多い。実際にやろうとすると具体的に何をどれくらい、どんな要素に絞ってやるのか、細かく考えなければ中身を伴ってできないものごとが多い。

この2月はガラッと予定が空いているので色々やろうと思っていたが、実際計画が具体的になったのはここ数日の話だ。1月末から少しずつ表を作って書き込んでみてはいたが、なんだかんだ前準備に時間がかかった。

これはこのことに気づいたこと自体が大事な気がしてきた。
これからの自分に活かせることを、こうやって積み重ねていくのだろう。

人生はまだまだ長いかもしれないし、唐突に終わる時がやってくるかもしれない。どちらになっても後悔する暇のないくらいに、頭を忙しくできているのっていいのかもしれない。


na*



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Narumi Abe

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