noteディレクター(41歳・男性)が今年買ってよかったもの
note株式会社でディレクターをしている@narumiです。2022年もいろいろあったけど、自分の買い物からどんな1年だったかを振り返ってみると同時に、あらためて自分がどんな人間だったかを見つめ直してみたい。
今回もいくつかのカテゴリに分けてご紹介。ファッション・小物→飲食→書籍・マンガ→アウトドア→ガジェット→サービス…と進むので、読み飛ばしながら興味のあるところをどうぞ。
▶ファッション・小物編
Maison Margielaの財布
1月、今年最初の買いものは、久々となる、ちゃんとしたレザーの財布だった。
これまでやたら小型の財布をつかったり、あるいはジップロックにお金をつっこんだり、財布に関しては超適当。コンパクトなものであればなんでもいいや、と思っていた。でもそろそろまともなやつがほしくなってこれにした。
Margielaを選んだのは、どかーんと目立つブランドロゴが苦手で、白いステッチくらいの存在感がちょうどいいから。
59,400円。質感がいいのに、高すぎず、とても満足している。いまさらながら、いい財布というものは気分を上げるものだな、と感じた。自己肯定感なんて言葉はあまり信用してないのだが、ちゃんとした財布を持つ自分のことが少し好きになった。
YONETOMI のニット
山形県の老舗ニットメーカー・米富繊維がつくっているオリジナルのニットブランド「THISISASWEATER」。ざっくりとしたニットの質感、ゆったりと着れるシルエットに一目惚れして買った。
これはとても気に入っている。どれくらい気に入っているかと言うと、毛玉になるのが嫌なので、普段は同系統のユニクロのニットのほうを着ることが多いくらい、気に入っている。自分でも何を言っているのかわからない。
28,600円。めちゃくちゃ高いというわけでもない。
毛玉取り、買おう。
ユニクロU のデニム
ユニクロのデニムは毎年1本くらい買っている。今年はUNIQLO and HELMUT LANGも気になったけど、定番のユニクロU「セルビッジレギュラーフィットジーンズ」がかっこよかった。
この色合いとシルエットがとてもいい。たしか買ったときは定価で5000円くらいだった。それでもむちゃくちゃ安いな!と思ったものだけど、いまみたらなんと2990円…。
オンラインは売り切れでも、店舗にはわずかに残ってるみたい。
アイリスオーヤマ 「クールウェア」
冬に書いててまったくピンとこないけど、夏はものすごく快適だったアイリスオーヤマのクールウェア。両サイド、ちょっと後ろの部分にファンを仕込むことができて、そこから外気を取り入れることでめっちゃ涼しくなる。
真夏に自転車に乗っても涼しいのがすごい。
駅まで歩くときにこれを着て、電車に乗ったら脱ぐ。小さくたためるので持ち運びも問題ない。
いますぐ買わなくてもいいけど、夏までに手に入れておくと幸せになれると思う。ちなみに僕はドングリFMというポッドキャストで紹介されてるのを聴いて買いました。
グレーのマスク
マスクはずっとこれをつかっていた。黒いマスクはちょっと苦手だし、白は汚れが目立つ。身の回りのアイテムに合わせてグレーのマスクがちょうどいい。
耳にかけるゴムが柔らかく、平べったいタイプなのが気に入っている。長時間つけていても耳が痛くならないのがいい。50枚入りで1320円。
▶食べ物・飲み物編
BREWDOGのHazy IPA
引き続き、クラフトビールをよく飲んでいる。好きなスタイルは、にごりがあって、フルーティーで、ちょうどいい苦味のあるHazy IPA。なかでも大好きでよく買って飲んだのがBREWDOGの「HAZY JANE」だった。
このビールの素晴らしいところは、味の良さはもちろん、手に入れやすいところ。成城石井やカクヤス、その他ちょっといいスーパーに置いてある。1本400円でめっちゃうまいHazy IPAが飲めるのは最高だ。
なんとなくビールを選んで、なんとなく飲んでる人は、ぜひ一度でいいからHAZY JANEを飲んでほしい。こういうのもあるんだなあと思うかも。
僕は1ケース買って幸せな数週間を過ごしました。水のように飲んでしまった。
エゴマスタード
個人的大ヒット調味料がこのマスタード。いわゆる粒マスタードだが、そのつぶつぶにエゴマが混ざっていて、とてもおいしい。ふつうの粒マスタードに比べて、香りや旨味を感じる。
使いみちもたくさんあって、焼売とかローストポークとか、肉料理はなんでも合うし、魚介のカルパッチョなんかにもいい。野菜のグリルにだって合うから、もう万能。さすがにこれはないだろうってやつに添えてもおいしくなってしまう。
668円なので粒マスタード界ではエントリー的存在。
高いやつだと1瓶で1000円、2000円してくることを考えると、めちゃくちゃおいしくてこの値段はコスパの良さが際立つ。
セブン・イレブンのおにぎり
これ、すごくおいしいです。名前のとおり、厚焼き玉子と焼鮭がサンドイッチされたようなおにぎり。米もちょっと味がついてるみたいで具の存在感に負けていない。
玉子焼きと焼鮭のお弁当を食べているような気分になれる、最高なおにぎりだ。最近、店頭で見ない気がするけど、まだあるかな…。
芋焼酎 「大和桜」
九州地方のおいしい焼き鳥屋さんで、焼酎ソーダ割りに使われていた芋焼酎。とてもフルーティで、強めの炭酸で割るといい香りが立ち、すっきりと飲める。脂っぽい料理にもよく合う。
下北沢の「発酵デパートメント」で再会して、即購入。その場に居合わせたオーナー・小倉ヒラクさんに「それを選ぶなんてお目が高い」と言われた逸品です。
基本はAmazonで買いますが、店頭で見かけたら絶対に買っておきたい焼酎です(ネットで買うと少し送料が乗っかる)。
Amazon限定「ウィルキンソン炭酸 ラベルレスボトル」
ウィルキンソンの炭酸をケースで常備してるんですが、捨てるときに、あのラベルをペリペリと剥がすのが面倒で、こちらに切り替えました。Amazon限定でラベルレスが出ているのです。
定期便で注文して水代わりにがんがん飲んでます。もちろん割り物にもぴったりです。
▶本・漫画編
今井真実さんのレシピ本
noteでおなじみ、今井真実さんが2月、4月と立て続けにレシピ本を出した。普段から参考にしているのでどちらも購入。今年はめっちゃつくりました。
茹で豚、サルシッチャ、風邪退治鍋、アスパラとホタテのクリームソース、塩鰹のたたき、万能葱だれ、春菊と柿モッツァレラ、桃ディル…。
全部かんたんにつくれるし、お酒に合うのが最高だ。
今井真実さんのnoteをよーく見ると、だいたいのレシピはそのまま見られるんだけど、書籍に収録されてるエッセイもまた良いし、ぜひ紙の本でおすすめしたい。
この2冊です。
土山しげる 『今夜はコの字で 完全版』
コの字カウンターの居酒屋が大好きなので、この漫画はとてもよかった。居酒屋版の孤独のグルメのような感じ。
都内の実在の店舗が描かれているが、わりと癖がつよめに描写されているので尻込みする。いつか行ってみたいと思いつつ、まだどこも行っていない。
藤沢もやし 『御手洗家、炎上する』
「最近のおすすめ漫画はなに?」みたいな話を友人とよくするけど、僕が必ず薦めているのはこれ。『御手洗家、炎上する』は自宅が火事になってしまい一家離散した御手洗家の物語。
幸せな医者一家だったが、母親の火の不始末が疑われ、そのまま両親は離婚。母親のことを信じ続ける娘2人は、真犯人を父親の再婚相手と見て、少しずつ調査をすすめていく…。
ミステリー要素が強く、そこに現代的なSNSのどろどろした人間模様、登場人物全員が怪しさを放つなか、8巻できれいに終わるところがよかった。1巻を買ってしまったら最後、絶対に8巻まで一気読みしてしまう中毒性がある。
▶ガジェット編
スーパーサウンド 呼び込み君 ミニ
これはなにかと言いますと、スーパーなどで耳にする「ポポーポポポポ♪」というおなじみのBGMが流れる手のひら大のおもちゃである。
流れるのはこの曲。
正面の黒いボタンを押すと、景気のいいミュージックが響きわたる。ワンコーラス終えるまで、自分で止めることはできない。ただ聴いてるしかない。
なぜこれを買ったか? それはわからない。たしか予約してから2ヶ月後に届いたので自分でも購入時の心境を覚えていない。
でも仕事に集中してちょっと疲れたときにこの呼び込み君のボタンを押すと、もうあたり一面がスーパーになるのはすばらしい体験だった。サミット、ライフ、西友。どのスーパーを想像するかは自分次第だ。
noteの「ガジェットカテゴリ」担当ディレクターなのに、買ってよかったガジェットが「呼び込み君」だけなのは大丈夫だろうか。
▶アウトドア編
Helinox 「チェアワン」
気候の良い10月に、定番のアウトドアチェア「チェアワン」を手に入れた。
晴れた日にこれを持って公園にでかけていき、適当なところで組み立ててビールを飲む。それだけで十分。お昼にケンタッキーをテイクアウトしていくとなおいい。
たたむとすごくコンパクト。520gと軽いので気軽に持ち歩けるのがうれしい。
これさえ持っておけばどこでも自分の席ができる。コーヒーを買ったら、歩きながら飲むのではなく、ちょっとしたスペースに椅子を設置する。それだけでくつろいだ気分になる。ほとんど同じような見た目でとても似た製品、いわゆるパチノックスもたくさん出ているが、どれがいいか悩むくらいなら本物でいいかなと思う。
イワタニ 焼肉プレート (L) CB-A-YPL
チェアワンを手に入れたタイミングで、せっかくだからなにか焼いてみるかと買ってみた。これは肉の脂を下に落とすタイプの焼肉プレート。落ちた脂があらかじめ入れておいた水に流れ込むので余計な煙が出てこないのが特徴だ。
イワタニの大ヒットグリル「やきまる」の上のプレートの部分だけを別売りにしたような商品。キッチンのガスコンロに載せてもつかえるし、カセットコンロでもつかえる。むしろプレートだけのほうが便利だと思っている。
外出先ではSnowPeakの超小型カセットコンロ「HOME&CAMPバーナー」と組み合わせてつかっている。
1780円とけっこう安いので1枚持っておくと肉を焼く場所に変化が生まれるし、なにより煙が出ないのでおすすめ。
▶サービス編
シェアバイク「HELLO CYCLING」
シェアバイクはもともとドコモ・バイクシェアをよく利用していた。都心で仕事をしていたときはとても便利だった。ただリモートワーク中心で、生活の重心が自宅寄りになってからは「山手線の外側」に強いHELLO CYCLING(ハローサイクリング)が重宝する。
西武池袋線と西武新宿線のあいだとか、中央線と井の頭線のあいだとか、そういう微妙な場所を移動しやすくなった。たとえば気候のいい夜に、都心から帰宅するときは、ドコモ・バイクシェアとHELLO CYCLINGを乗り継いで、ちょっとしたサイクリングを楽しめる。
HELLO CYCLINGのおかげで今年はタクシーに乗る頻度が一気に減った。ドコモはつかったことがあるよという方も、念のためにHELLO CYCLINGのアプリも入れていくことをおすすめする。地味にポートが多いので見てみてください。
タイムズカーシェア
どこかに行く目的もないのに、ただクルマの運転をするためにカーシェアに乗っている。一日自宅で仕事をしたあと、無性に出掛けたくなる。そんなときは家から徒歩一分のカーシェアに立ち寄り、アプリで解錠。そのまま1時間ほどドライブをする。
行き先は適当な公園とか、コンビニとか、もはやなんでもいい。コンビニでアイスコーヒーだけ買って帰ったりする。散歩みたいなもので、その距離が少し長いだけ。自分のポッドキャスト番組を流すけど、自分の声が低すぎて、エンジン音にかき消されていく。それもいい。
ちなみにnote代表の加藤貞顕さんは、カーシェアのクルマに片っ端からガソリンを入れてまわって、無料で乗車できるチケットをもらっているらしい(そういうご褒美が設定されている)。それで30分とか1時間無料でドライブするというのだ。僕はまだそこまでの域にはいっていないが、趣味としてのカーシェアは良い気晴らしになっている。
運転する以外にも昼寝したり、ごろごろしたり、ポッドキャストを収録したり、ご飯を食べたり、いろんな使い方がある。
ちなみにタイムズだけでなく、カレコにも登録している。基本料金がかからないプランもあるので複数社のサービスに入会しておくのがいいと思う。カレコのほうが少しクルマのグレードが高いように感じる。
ChargeSPOT
ここ数年、モバイルバッテリーを毎日持ち歩く生活をしていたけれど、コンビニなどでよく目にする「ChargeSPOT」なるサービスを一度使ってみたら、これは便利とヘビーユーザーになってしまった。
これはモバイルバッテリーのレンタルサービス。ある場所で借りてしばらく充電したら、また他の場所で返却できる。貸し借りができるバッテリースタンドはもはや都内のあちこちにある。コンビニ、カフェ、キャリアのショップ、駅の改札、ドラッグストア、カラオケなどなど。ものすごい数が設置されている。
料金は30分だけ充電するなら、わずか165円。6時間でも330円とお手頃。これでついついつかいすぎてしまって、月に5000円くらいつかってしまったこともあった。ちゃんと家やオフィスで充電して、緊急時にだけつかうならばそんなに問題ない。
モバイルバッテリーは旅行でもない限り持ち歩かなくなった。荷物はできるだけ減らしたいのでそれはよかったなと思う(あとモバイルバッテリー自体を充電するのが面倒だったというのもある)。
つかったことがない人は、一度試してみるといいかもしれません。意外と便利。
というわけで
noteディレクター(41歳、男性)が今年買ってよかったなと思ったものを十数個ほど書き連ねてみました。
消費行動を見せるのは、自己紹介のようなものだと思います。読んでみてどうでしょうか。なんというか、ザ・おっさんの衣食住という感じですかね。
ところで、人のおすすめを試してみると、思わぬ発見があって良いものです。気になるものがあったら、ぜひチャレンジしてみてください。よかったら感想を聞かせてもらえるとうれしいです。
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ちなみにポッドキャストでも「今年買ってよかったもの」の話をしています。忙しい方は耳でどうぞ。