ジコリカイ
ジコリカイなんて。ジコリカイほど。
・
・
20代の若造が人生を語れるとしたら、それは自己理解というものが付きまとう気がしてならない。
大学3年の春までは、ガッコウ/学校やセンセイ/先生がきっかけで、無意識に自己理解をしていた。
大3の夏、アフリカに2回目の里帰りをしたあと「自己理解」は「ジコリカイ」に変化を遂げる。
私はジコリカイをせずにいられない。
どこまでも自分のことが気になって仕方ない。自分が好きで、自分が嫌いだから。
ジコリカイなんてしたくないけど、ジコリカイほど大事なものはないとも思う。矛盾の連続。
ただ、私は自分以外の人間も好きだった。
人の在り方と、それを表すあらゆることばを愛している。
人とことばに対するこの感情だけは「好奇心」の一言で片付けたくない。
自分が嫌でジコリカイしたくなくなったら、私は他者に関心の矛先を向ける。
他者から勇気をもらったら、ジコリカイの世界へと舞い戻る。
その繰り返しで深く、鮮やかで、強い人間になれたら。
幸か不幸か、生きる希望は捨てられそうにない。
20211020 Written by NARUKURU
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?