アーティストが売れるには「共感・憧れ・応援」が重要
こんにちは、黄島成 (Naru Kijima) です。ヒップホップとラップの分野で活動するアーティスト兼革命家です。
今回は、アーティストが売れるには『共感・憧れ・応援』が重要というテーマについてお話しします。なぜなら、成功しているアーティストは皆、この三つの要素を共通して持っているからです。逆に、この要素が欠けているとアーティスト活動が自己満足に終わってしまいます。
アーティストはリスナーの奴隷
アーティスト(歌手)という職業はリスナーがいて初めて成り立つものです。YouTuberやインフルエンサーもチャンネル登録者やフォロワーがいなければ成立しません。それと同じことです。
社会学者で有名な成田悠輔さんは、YouTuberやテレビは視聴者の奴隷だと言っていましたが、私もその本質に共感します。視聴者が求めるコンテンツを提供できなければ、視聴者は離れていき、ゲームオーバーです。
アーティスト(歌手)はYouTuberやテレビに比べてリスナーへの依存度は低いですが、"売れる"ためにはリスナーの奴隷になる必要があります。私は個人で活動しているインディーズアーティストなので、自己プロデュースにおいてもこの考え方が重要だと感じています。
共感の力
まず、共感です。ヒットするためには必須の要素です。ショート動画の画面にヒットの要素が詰まっていると感じます。例えば、ショート動画を見た時、右側の画面には高評価、低評価、コメント、共有が表示されます。他のSNSでは保存機能もあります。以下はショート動画の画面です。
これを現実社会に置き換えると、楽曲を初めて聴いた男性が「面白い」「凄い」と感じたら興味を持ちます。これが高評価です。逆に「クソだな」「嫌だ」と感じたら聴かないです。これが低評価です。強く共感したり感情が高ぶった時は「口ずさんだり」「カラオケで歌ったり」人は言語化したくなります。これがコメントです。気に入った楽曲を友人や家族に「これめっちゃいいよ」と伝えてクチコミが広がります。これが共有。そして「また聴きたい」と感じたらCDを買ったりするのが保存です。ショート動画にはヒットの要素が詰まっており、この行動は全て共感に基づいています。
アーティストにとって共感は、自分の悩みを言語化した楽曲や、自分が好きなジャンルの楽曲、活動している地域が近いなど、様々な共感の要素が含まれます。そのため、楽曲制作においてもアーティストとしても共感は欠かせない要素です。
憧れの力
次に、憧れです。特に若年層を獲得するために必要です。音楽ジャンルの市場規模は、1つの成功事例にどれだけの人がハイエナのように群がるかで決まると私は思っています。例えば、演歌は古いジャンルですが、若者が聴いているのはヒップホップやレゲエ、洋楽です。若者が演歌を聴かないのは、憧れないからです。昔は演歌歌手に憧れて歌手を目指す若者がいたかもしれませんが、憧れる若者がいなくなるとそのジャンルは衰退していきます。
時代は若者が作ります。SNSが普及したのも若者の影響です。新しいものを流行らせるのは憧れが強いからです。「将来あんな大人になりたい」という憧れから時代と共にその職業を目指す若者が現れ、経済が回り始めます。
アーティストや音楽ジャンルで考えると、「憧れ=イケている」ということです。昭和や平成時代にはロックが流行って「あいつロックだなぁ」と言われいました。現代ではヒップホップが流行って「あいつはヒップホップだなぁ」と言われます。アーティストは時代を利用して若者から憧れる存在でなければ爆発的に売れないと私は考えています。
応援の力
最後に応援です。ビジョンを示して支持者を集めることが重要です。インフルエンサー、政治家、経営者でもトップの人間は応援される層がいないと成立しません。最初に売れるためにはリスナーの奴隷になる必要があると話しましたが、支持者(ファン)の奴隷になる方が重要です。上を目指すためには必ず必要な要素です。
例えば、楽曲を制作してリスナーの共感を得ただけでは、一発屋に過ぎません。共感したリスナーに「あの人の曲を聞きたい」と思わせない限り、自分の楽曲が継続的に売れたり聞かれることはありません。リスナーに応援されるために、共感されて憧れられ、目標を宣言して応援されるという要素が必要です。
まとめ
この三つの要素が組み合わさることで、アーティストが売れる仕組みが完成すると私は気づきました。細かい部分で言えば他にも売れるために必要な要素はたくさんありますが、この三つは絶対にブレないと私は考えています。
しかし私は現在、顔出しもしていませんし、リスナーもいません。個人で活動し、楽曲制作を独学で学んでいるので、プロに比べてクオリティーはかなり低いです。そんなインディーズアーティストの私が売れるために、どのような戦略や見せ方が有効なのかが現在の課題です。おそらく、同じ悩みを抱えているインディーズアーティストも多いと思います。
最後に
私はまだ試行錯誤の段階です。noteで文章としてアウトプットし、戦略を練っています。同じようなインディーズアーティストの方達にとっても、少しでもインスピレーションになれば嬉しいです。考えがまとまったら今後も文章化して共有したいと思いますので、フォローしていただけると嬉しいです。
また、7月20日に1stアルバム『革命家のヒトリゴト』をリリースしましたので、一度聴いて評価していただけると嬉しいです。
今回はこれで以上です。
また次回の記事でお会いしましょう。