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公園を風の子のたちが駆け回る。

陽が当たっても寒い公園のあちこちに子供が元気よく遊んでいました。
ボールを追いかける子、ブランコを漕ぐ子、滑り台で遊ぶ子、落ち葉を選んで拾う子など、思い思いに遊ぶ子たちは北風などどこ吹く風です。

「風の子」で冬の季語になるかと思って作った句ですが、妻に季語ではない、と指摘されてあれやこれやと考えていました。
「子供は風の子」といえば、冬以外の季節ではありえないし、何か他の表現があるはず、とずいぶん考えてしまいました。
季語の傍題を探したのですがやはりありませんでしたが、平成11年6月に刊行され『現代俳句歳時記』の中に答えを見つけました。
そこには、
「歳時記とは中国の行事歴、生活歴に関する書のことであった。
連歌の発句が季をを読み込むことを約束事として使うために仕事歴や、生活歴を整理たものが現在の歳時記の成り立ちであれば、歳時記を単なる季語集として出来上がったものと考えるのは狭い考え方だ」
と言うようなことが書かれています。
時代が代われば生活も変わります。
現に季語には明らかに新しい現代的な行事が入っています。
私らのようなものが新しい季語ですと主張するのはあまりにも烏滸がましいが、「無季」としてこの句を掲載します。
2023年12月26日

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