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花柄詰みは、柄から切った方が良いのか??

今日は、ご質問にお答えしてこうと思います!

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<ご質問>
ところで花柄詰みですが、やはり柄から切った方が良いんでしょうか?
ついつい時間なかったり数が多いと花のみ引っ張って柄を残してしまうのですが…
お時間ある時教えてください
すごーぃ初歩的ですみません
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こういったご質問は、とっても良いご質問です!

初歩的なことだから、聞いてみるのが恥ずかしい、、、そんな風に絶対思ってはダメです!
初歩的だと思うことでも、やはり質問ができることが大切なんです!
そして、こういったご質問は、けっこうたくさんの人が同じ疑問を感じていると思うのです。

というわけで、、、

まず、おそらく対象の植物は、ペチュニアやカリブラコアだとは思うのですが、その2つの植物についてお話ししていきましょう。

結論から言うと、、、
ペチュニアは、柄から切った方が良い、
カリブラコアは柄を残しておいても良い、
です。

まず、ペチュニアは、柄を残しておくと、その柄が枯れてきて、病気が出やすい状態になったりします。
一方で、カリブラコアの方も同じように柄を残しておくと、その柄が枯れてくるのですが、どちらかというと、病気はそれほどついたりしません。

ここからは、もしかしたら、と言う私なりの仮説のお話になりますが、
植物学的に分類すると、ペチュニアは草本性植物で、カリブラは木本性になります。
つまりペチュニアは、『くさ』なので、枯れると腐りやすい、
カリブラは、『木』なので枯れても、乾燥して木質化しやすい、

と言うことは、、、
ペチュニアの方が腐りやすいので、それに病原菌が付着して、繁殖しやすい環境になるというわけです。
あくまで私の仮説ですが、、、。

なので、、、
ペチュニアは、柄ごと切り取ってあげる、
カリブラコアは、花がらだけとってあげる、
と言うのが良いのかな〜と思います。

ハサミを使って切り取るときは、必ず、綺麗に洗ったハサミを使ってくださいね!
他の植物のウィルスを媒介してしまうこともありますので!

ちなみに、ハサミについたウィルスを不活性化させる植物専用の薬があります。 ビストロンというものです こちらがそれ

成分としては、第3リン酸ナトリウム5%希釈液で、強アルカリ性の水溶液なので、素手では絶対に触らないようにしてくださいね。
もし、触ってしまったら、よ〜く水で洗い流せばOKです。

触るとヌルヌルするのですが、それは皮膚が溶けているからです!
ちょっと恐ろしい、、、。

よく、コロナウィルスなどの消毒でエタノールの溶液が使われていましたが、植物のウィルスではエタノールは効果がありません。
なので、アルカリ性で、ウィルスのRNA分子を破壊するという直接的な方法がベストだったりします。

色々な植物を育てている方は、これを使うとウィルスの媒介のリスクを減らすことができます。

使い方は、この溶液に蓋を開けて、そのまま刃先を10分程度つけておいて、取り出して水でよく洗ってから、植物を切るという手順です。

そして、このビストロンの良いところは、そのままフタをして保存ができる。
つまり、、、何度もそのまま使えるというところです。

頻繁に使う場合でも、新しいものに交換するのは、半年に1回くらいで十分です。
あまり使わないのであれば、1年に一回くらいの交換でも大丈夫です。

ちなみに、、、私は、第3リン酸ナトリウムの試薬を仕入れて、自分で希釈して手作りします。
これは、科学知識がないと危険ですので、そのまま使えるビストロンの方をおすすめします!

ではでは!


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