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根室・納沙布岬に北方領土を見に行く小さな旅(2023年9月。写真中心。その4―納沙布岬二日目、札幌への帰路―)
翌朝、宿泊している根室グランドホテルの八階展望ラウンジに、三階分の階段を登って行ってみた。所々に雲があるが、快晴に近いと言って良い。少なくとも昨日とは比べ物にならない。
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昨日のリベンジ程度は出来るかと思い、根室駅に行き、昨日と同じ路線バスに乗った。(周遊バスが何種類か出ており、それは路線バスが太平洋側を行くのに対してオホーツク海側も走り、いろいろと回ってくれるので便利とは思ったが、一箇所の停車時間が短く、見物に十分な時間が取れないと思ったので、今回はやめにした。一通り見た後にいつか乗りたいと考えている。)
バス乗り場の横にはこんなポスターが貼ってあった。私のような鉄道好きにとってはそんな旅が理想なのであるが、鉄道廃線の上あれ程約束したバス路線さえ廃線が続く中、どうやって公共交通ネットワークを再構築して行くつもりだろうか。(戦争になったらどうするつもりだろうか? というのも冗談ではない時代だ。それもこれも鉄道会社とバス会社と国民の自己責任なのだろうか? 自己責任やら何やら責任をなすり付けている間に、国が滅んだらどうするつもりなのだろうか? それとも、国が滅ぶことを望む輩が、今の日本国家を支配しているのだろうか? 本当に国が滅んだら、我々はもう生きては行けない、ということは、これまでの歴史が証明している。)
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再び納沙布岬に到着した。空は青い。
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早速、岬先端に向かう。
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上空は快晴であるが、向こうの空には雲がかかる。
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しかし、今日は明らかに貝殻島灯台が見えた。水平線上のちょうど真ん中辺りに、釘のように立っているのが見える。その左の低く続く島影は、水晶島のものである。右側のやはり低い島影は歯舞群島の勇留島であろう。
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下の写真だと、もっとよく見える。
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あと何枚か。
歯舞群島の低い島がはっきりと見える。
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下の写真で、右の方の付き出した部分の少し右側に納沙布岬灯台がある。
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こちらは歯舞群島とは逆の(向かって左側)国後島方面を望む位置であるが、残念ながらその上空に厚い雲がかかってしまっていた。
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海が青く美しい。
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そこから再び向かって右側、歯舞群島の方を見ると、勇留島がはっきり見える。
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正面に回すと、再び貝殻島灯台と水晶島がはっきり見える。
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海の色は群青色か。
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鳥が飛んでいる。
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今日は周りの景色も良く見えた。オーロラタワーが休館中なので残念であった。
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四島のかけ橋等もくっきり見える。
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少し遠くから。
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北方館二階の望遠鏡で眺めるために、昨日に引く続き北方館を訪れた。二階の広い窓から望遠鏡で北方領土を見ることが出来るようになっている。
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外はこんな風に見える。
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逆に納沙布岬の先端から北方館はこんな風に見える。
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スクリーンで対象を見ることの出来る望遠鏡があったので、それで貝殻島灯台の方向を見てみた。見える。ばっちり見えたところで、何とか撮影。背後に見えるのは、歯舞群島の勇留島か。
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拡大してみる。出来た。
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北方館の写真によると、かつてこの灯台はこんな感じだったという。
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春頃テレビや新聞を騒がせていたが、最近ロシアが(勝手に)灯台を白く塗ったらしい。
望遠鏡を水晶島の方に向けて見ると、これはまた面白い。いろいろなものが見えた。地図で見ると水晶島は向って右方向に長く伸びており、その先端近くにロシアの警備塔が立っている。しかし残念ながら、この望遠鏡が柱に遮られてそれを見ることは出来なかった。
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北方館で昨日見られなかったものを見るなどして、少しの時間を過ごしたが、それでもまだ足りなかった(北方領土資料館も含めて)。再来を期すしかない。
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名残り惜しいが、今回はこの辺で帰ることにした。
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灯台にも取り敢えずお別れする。
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四度目に乗る路線バスで、根室駅に向かう。
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釧路に行く列車の本数は少ない。預けておいたキャリーケースを取りにホテルに一旦戻り、ギリギリ間に合って列車に飛び乗る。幸い、駅で売っていたさんま丼弁当を買うことが出来た。昨日納沙布岬灯台まで歩く途中で、「根室名物さんま丼」を食べさせる食堂があり、入るかかなり迷った末、腹が殆ど減っていなかったので、結局入らなかった。心残りになっていた。
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一番後に乗ったので、座れないということはなかったが、あまり快適ではない感じの座席に座った。暫く行くうちに、二両編成の前の車両が指定席であることを車内放送で知った。どんな感じかと見に行くと、多くの座席が四人掛けのボックス席になっており、おまけに真中にテーブルまで付いている。向かって右側の座席がかなり空いていたので、金を払って座ろうと思い、車掌(と言うより普通の人(「退職後の人」っぽい感じ)がアルバイトでやっているという風にも見える)に聞くと、左側だけ指定席で、右側は自由席なので追加料金なしで座れると言う。どうやら、湿原や海の眺めの良い釧路に向って右側の座席だけが指定席になっているらしい。そこでそちらに移動し、車外の風景に記を取られながらも、パソコンを広げて仕事しながら二時間半を過ごすことが出来た。つまり、こういう風に二両編成となっており、緑の方の車両の半分が指定席となっている、という仕組みであった。
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勿論さんま丼を食べた。
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名物に旨いもの有り。さんまは、自分でこういうことをやっても、どうしての独特のくさみのようなものが取れないが、これは絶品であった。(写真は撮り忘れたが、釧路駅で買った「いわし寿司」(いわしの押し寿司)や、下に紹介する帯広名物と共に、もう一度食べたいものの一つである。
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こんなものが置いてある駅があった。
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厚岸の手前に広がる別寒辺牛湿風は言葉では足りないので、付録として動画を公開したいが、帰りに右側から見る風景も良かった。釧路に着くと、すぐに特急列車に乗り換えた。そしてさらに一時間半―海岸沿いから山の中に入り―、夕方に帯広駅に着いた。
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帯広駅で降りる。
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強行軍で疲れるので、今日は帯広で泊まることにする。
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帯広駅近くのふく井ホテルに泊まった。温泉を目的にしている訳でもないが、たまたま、地下に素晴らしい泉質の温泉があり、これはかなり驚いた。食べ物の話題ばかりで恐縮であるが、明日はまた早いので今日はホテルの部屋で過ごそうと思い、帯広駅で名物豚丼を買った。
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これも、名物に旨いもの有り、であった。ボリュームも凄い。
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もともと、帯広(オベリベリ)には浜松の人が多く入植し、鰻の蒲焼の製法を豚肉に応用したものだと、店の入り口の壁に書いてあった。とすると、単なる「B級グルメ」などではない。
帯広は綺麗な町だった。翌朝、お土産を買いに駅から歩いて10分程度の十勝トテッポ工房という店に行ってみた。
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そこから駅に戻る途中、駅の少し手前に、素晴らしく綺麗なドトールがあったので、一時間位仕事をしてから、再び駅に戻った。ドトール自体の写真は撮り忘れてしまったが、下はそこを少し出たところから駅方向を眺めた写真。
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帯広駅から札幌行きの特急列車に乗った。
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途中、ひどく深い山の中を列車は疾走し、ようやく南千歳で室蘭本線と合流し、その後は見慣れた路線を北上し、札幌駅に到着した。
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