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ベンチャーの二人目デザイナーを決めるポイントと採用について【前編】

ベンチャーとデザイナーシリーズと題していくつか書いていこうと思います。第一弾はベンチャーとデザインの関係性について

ベンチャーの拡大フェーズに入ろうというときに、デザイナーも増員してデザインを強化しよう!
そう思ったとき、必要なのはまずは二人目のデザイナーです。

1人体制から一気に5人とかに増やすというのはあまり聞いたことがないので、あってもとりあえず2〜3人ではないかと思います。

そんなとき、2人目のデザイナーってどういう人を入れたら良いんでしょうか。悩むデザイナーや人事の方もいると思います。

デザインや技術などのハードスキルと、人格やコミュニケーション面のソフトスキル。いろいろな要素のうちどうしても必要なmust要件と、できればこれも揃っていてほしいとのぞむwant要件を決めていくのが大切なのはどんな業種の採用でも同じだとは思うのですが、

私はベンチャーで二人目のデザイナーを採用するなら、ソフトスキル7割重視で良いと思っています。

デザイナーは職能の仕事にも関わらずどうしてソフトスキル7割と言い切るのか、それには理由があります。その辺りのお話を今日はしていきます。

デザイナーなのにソフトスキル重視なのはなぜか

ベンチャー企業に長く身を置いて、入る人、去る人、向いてなさそうに見えたけど意外と長続きする人など、とにかく色々な人やパターンを見てきました。

私自身がそこで感じたのは、ベンチャー企業に入社してその後もうまくいくかどうかはソフトスキルのフィット具合でかなり決まるということでした。

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ソフトスキルとは具体的に言うと
・人柄/気質
・雰囲気
・その人の業務スタンスや姿勢
・コミュニケーションのとり方
・事業やサービスへの共感や好き度
・周りとの調和や協調性 

対してハードスキルというのは
・デザインの技術/スキル
・ツールやアプリの習熟度 

などのことをここでは指しています。



変えられないものだからこそソフトスキルを重視しよう

ここでちょっと読んでいただいてる方に質問していみたいのですが、上に挙げたソフトスキルとハードスキル、後から変えやすいものってどちらだと思いますか?

私の考え方では、
ハードスキル=技術のことに関しては勉強や習熟の問題なので、ちゃんと学んで実践すればある程度誰でも身につけることが可能だと思っています。

対してソフトスキル=気質や性格はどうでしょうか?優柔不断な人に決断力を持てと言っても厳しいでしょうし、自由が好きな人に協調性を大切にと言っても、かなり具体性のある指示に落とし込んだとしても難しい部分があるでしょう。

大人の性格や気質は変えることができない、ということは皆さんも家族や身近な人との関係性の中からも十分感じているのではないでしょうか。

私が二人目デザイナーの採用でソフトスキル7割重視、とひたすらに言うのは、その人が持つ気質やコミュニケーションは簡単に変えられることができないからこそ、『最初からその組織に合ったものを持ち合わせているか』が非常に重要だからなのです。

良し悪しでなくマッチングの観点で見る

ちなみに誤解がないようにお伝えしたいのは、
ソフトスキルは良し悪しではなく、あくまでその組織やフェーズにはまっているかがすべて、ということです。

協調性が無いというのは単独でのプレーが得意ということなので、そういった動き方が求められる仕事では活躍できるでしょうし、優柔不断というのはある意味協調を重んじているとも言え、大人数でのチームの仕事に向いている可能性もあります。他の気質でも同じことが言えます。

気質は表裏一体なので、良い悪いではありません。

重視すべき3つのポイント

話を二人目のデザイナーに戻しましょう。

更にそのソフトスキルの中でも指標にすると良いと思うのはこの3項目です。

・その組織全体のカルチャーや大切にしていること
・今どのようなフェーズか(立ち上げか、拡大かなど)
・一人目デザイナーとの相性

こういった指標や具体的な中身を、一緒に採用する人事やHRの方とも共有して進めていくことで、採用活動をより円滑にしていけるのではないでしょうか。

ソフトスキルのことだけでだいぶ長くなってしまいましたので、残り3割のハードスキルはなにをMustにして決めていくの?という話は次の後編の記事でしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!



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