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富岡八幡宮資料館(東京都江東区・門前仲町)

富岡八幡宮は門前仲町のまさに駅名のもととなった門を表している歴史ある神社である。伊能忠敬ゆかりの地でもあり、また勧進相撲が開催される場所としても知られている。神社仏閣にそれほど興味があるわけではないが、境内に資料館があると知り訪問することに。富岡八幡宮資料館は基本的に閉館しているが社務所で30分ほど開館してくれる。

資料館は2階建てとなっており、1階では富岡八幡宮が辿ってきた歴史を中心とした展示が実施されている。富岡八幡宮は1627年に永代島に建立されたのが始まりとされている。中でも特筆すべきは勧進相撲を始めた地であるということ。勧進相撲とは今でいう大相撲のことで、その縁もあって新横綱が誕生する時には富岡八幡宮で刻名式が行われる。実際、境内には多くの関取の碑が建てられている。

刻名式の様子

こちらで行われる深川祭は江戸三大祭の一つに数えられる。「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声で知られ、夏の盛りに巨大な神輿を担ぐ担ぎ手に水が掛けられることから水掛け祭としても知られている。巨大な神輿は現在も境内の保管庫からガラス越しに見ることができる。

深川祭で使われる神輿

2階は郷土資料館に近い趣き。主に伊能忠敬にまつわる展示。その他にもこの地が木材を切り出す木場であったことから使われていた鋸や、海苔の漁で使用された道具が展示されている。その他にも館内には伊東深水や竹久夢二の絵、与謝野晶子・与謝野鉄幹の夫妻による俳句が展示されているのは意外。トイレは地下階にあるが封鎖されているため、境内にある洋式トイレを利用するのが良い。

郷土博物館っぽい2階の展示


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