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黒田記念館(東京都台東区・上野駅)

洋画家である黒田清輝の作品を中心に展示している入場無料の素敵な美術館。年明けに来たばかりだったものの、近くに来たし展示内容が少し変わっていたので訪問。階段を上った2階が常設展示室で、年3回のみ開室している特別展示室は今回は閉室中。

特別展示室が閉室中にも関わらず見学者は特別展示室の開室期間と同じくらいの人数。着実に訪問者が増えていることを実感する。次第に街に人が戻ってきている。こうやって元の生活様式を取り戻しつつあることは喜ばしい反面、やっぱり混雑はまだ怖いというのもあって複雑でもある。もともと人混みを避けた行動を心がけているので行動パターンに大きな変化はないものの、こういったミュージアムに人が溢れて行動を制限されることがこれからは出てくるだろうか。まあ、それも含めての生活様式の回復か。

映像室はまだ休室中

今回は黒田清輝の作品の他に、黒田清輝に師匠であるラファエル・コランの作品が展示されている。今までこの記念館に訪れて本人以外の作品を観たことがなかったのでこれは意外な出逢いだった。以前に訪れた目黒の久米美術館でもコランに触れていて(久米桂一郎もコランの弟子にあたる)、全く知らない人物ではなかったというのもあって親しみが。ここにおったんかいワレ、ってな具合である。たまたま来てみてよかった。

コランええ審美眼しとるのう

あと常設展示室の揮毫が書道博物館でおなじみの中村不折だったり、少しずつ蓄積されてきた知識が繋がって行くのが意外と面白かったりする。地下階にあるトイレはウォシュレット式。今さら調べるまでもないですがね。

扉上部の揮毫が中村不折で胸像は高村光太郎によるもの


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