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松岡美術館(東京都港区・白金台駅/美しい人びと展)&Jam Photo Gallery

・松岡美術館(東京都港区・白金台駅)
不動産賃貸業で知られる松岡地所、先日ちょうど新宿駅の西口に行く機会があり、地下のバスターミナルから歩いてすぐの場所に松岡セントラルビルがあってそこにもギャラリー展示がされていて感慨深かった。それからまだ時間も経っていない時期とあって松岡熱が高いままに松岡美術館を訪問。

1階の常設展示室は古代オリエント美術の展示室で一部、ケース内の企画展示として古代オリエントの創造の源として、女人像や女性の体を模した偶像などを紹介している他は、安定の現代彫刻と古代東洋彫刻の展示室である。これらの部屋は何度か観てきた中これまで独占状態のことが多かったのだけれど、結構な見学者がいる。徐々に日常が戻ってきていることを実感する。

ちょっと怖い女性礼拝者像

2階には松岡美術館の目玉の一つである陶磁器の部屋で「憧憬のペルシア」と題してペルシア地方を中心とした陶磁器を展示している。陶磁器の収蔵品はかなり多く、今回はペルシア地方だったが、これまでに中国の陶磁器や日本の陶磁器など地域を跨いだ陶磁器が見られるのも特徴である。

少しオモシロが入っている

2階のもう2つある展示室では企画展として「美しい人びと」と題して上村松園からマリー・ローランサンまで西洋・東洋の画家を集めた展示を行っている。

展示室5は西洋・東洋の画家が並ぶ

床の間の展示がある展示室5では西洋と日本の画家が半々くらいの割合で展示される。鏑木清方、下村観山、吉川霊華といった大正・昭和時代の画家の他、池田蕉園の『桜舟』と池田輝方『紅葉狩』という夫妻による競演が印象深い。キース・ヴァン・ドンゲンやマリー・ローランサンの作品もここで観られる。展示室6は日本画が中心。上村松園、伊東深水、伊藤小坡に安田靫彦といった画家の作品が印象深い。トイレはウォシュレット式。

展示室6は日本画が中心

・Jam Photo Gallery(東京都目黒区・目黒駅)
写真のギャラリーであるJam Photo Galleryでは山本瑛美の写真展を見学。日常の写真に映り込んだ「自身の影」にスポットを当て、その影に刺繍を施すことで自分の存在を浮き彫りにする、という面白い展示。写真を撮るときに普段なら除外しがちな自身の像を敢えて被写体として捉えるという視点が面白い。

かなりコンパクトなJam Photo Gallery

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